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潟Aドホクラット


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 大規模な経済再編を前にして、"IT"という用語は何か『救済?』の免罪符であるかのように取り沙汰され、それぞれの「誤解」と「我田引水」の渦の中で七変化しているかのようです。

 情報処理業界に長く身を置き、幾たびとなく新技術の潮流とそれにまつわる過剰な空騒ぎに遭遇してきた者にとっては、当然のごとく警戒心が先立つものです。

 ただ、今回の"IT"は、長引く大不況からの脱出という課題と抱き合わせにされている点と、とりあえず大普及、大浸透しているインターネットという未曾有のインフラが備わっているだけに、決して過小評価はできないと思われます。

 とは言っても、いつの時代のビジネスでも技術革新だけでは思うような活性化が果たされなかったように、今回も"IT=情報通信技術"を振り回すだけでマネーが舞うと考えたりする愚だけは避けたいものです。むしろ、今回の"IT"という用語の水面下に控えていて、見え隠れしている時代環境の変化の特徴と、それらに対するビジネス的処方箋例をこそしっかりと見つめたいと考えています。


※中心テーマを 『(広義の)情報リテラシー』 問題に絞込みつつあります!

 いつの時代も、「革命」の推進パワーは「人材と、その能力」!"B to B"にとどまらず、"B to C"そして"All to All"まで突き進むために、『(広義の)情報リテラシー』(情報活用能力!)問題は避けて通れない課題だと確信しています!
 『(狭義の)情報リテラシー(=コンピュータ・リテラシー)』でさえ、「情報を活用したい!」という意欲なくしては成就しないというのが通念だったのですから。
 ポストバブル・ネットのこれからが、じっくりと地に足をつけた「ネット革命」への助走が始まるべきだと考えます。





『 IT環境も人間が決め手! 』

……… 「(広義の)情報リテラシー」の視点から ………



 去る6月14日(木)、町田市教育委員会の「市民大学」にて、当社代表/廣瀬が上記をテーマとした講義を行いました。
 講義は、マルチメディアをふんだんに盛り込んだ"PowerPoint"で30ページに渡り、下記のようなアウトラインで展開しました。(今後、このページにて、各論点を説明してゆく予定です)


 1.「不況克服の打開策!」として提示されてきた「IT革命」は、その後明らかにされている米国の一連の事実によって説得力が失われていること。「IT革命」は、情報通信技術/インターネットの普及に伴う「コミュニケーション革命」として捉えられるべきこと。

 2.「IT革命」は、単に企業をはじめとする経済事象にとどまる問題ではないし、ベンチャー企業家、投資家、スペシャリストなどのみに関係する事象ではなく、生活者にとっても十分切実な問題であること。

 3.「IT革命」に関するこれまでの情報流布は、日米ともに過剰な誇張で客観性を欠いており、冷静な事実をこそ凝視すべきであること。日本の到達点評価にあたっては、普及率と普及内容を吟味すべきであり、自宅PCでのインターネット利用よりも、携帯電話による簡易型のインターネットやメールに傾いた貧弱な現実を直視すべきであること。(「メル友」、「出会い系サイト」の比重が決して小さくない現状!)

 4.「IT革命」は、「ネットワーク・コミュニケーション革命」として、コミュニケーションのあり方全体に変革を迫るうねりとして捉え、その基本的特徴は、「コンピュータ・ネットワーク」の原型であるLAN(インターネットも基本的アーキテクチャーは同じであり、LAN延長のWANである)に見いだせること。
 LANにおけるPC連携上の「自立」、「機能」、「対等」といった際立った特徴は、人間のコミュニケーションのあり方をも示唆しており、現に企業組織においてタテ型組織から水平的組織への移行を遂げている推移と見事に符号していること。
 「IT革命」の全体像を捉え、促進するためには、技術的領域、インフラ問題のみを論議するだけでは決定的に不足しており、コミュニケーションが直面した革命としての視点から、総合的な視野で分析されるべきであること。この視点に立つことで、一方では、ますます強く要請されている機械と人間とのコミュニケーションの問題=マン・マシン・インターフェイス問題(実際は、技術者とユーザーとのコミュニケーション問題!)などが適切に取り扱われるとともに、他方で、現在わが国が抱えている様々な社会問題に特徴的に見られる深刻なコミュニケーション不全の問題や「対話」欠落の社会風潮などをも不可解さから開放することにつながること。

 5.「IT革命」の陰の問題として指摘される「デジタル・デバイド」問題が、インフラ整備や物理的環境整備に根ざす点は決して小さくはなく、特に、国際的レベルではこのことに基づく格差と障壁は明瞭であること。
 しかし、上記のような人間活動としてのコミュニケーション問題の視点に立つことにより、その問題が物理的環境のみに依存するわけではないこと、さらにPC操作能力というハードウェア操作レベルでも解消し切れないこと(最近では、「コンピュータ・リテラシー[=PC操作能力]」という用語が使われなくなりつつある)に対する認識を深めることができること。
 幅広い能力を指す「情報リテラシー(=情報活用能力)」の有無が、広範囲の「デジタル・デバイド」問題の根底に横たわっているという認識にリアリティがあるのは、問題をぼやかすという非難以上に、問題の現実的な複雑さを十分に照らし出しているからであること。
 複雑さの原因は、現代において「情報」を活用するということが、インターネットの技術環境を使うといった技術的・手続き的煩雑さを伴うということ以上に、そもそも「情報」という社会的コミュニケーションの原素材を咀嚼し、活用するといった基本的能力が余りにも低迷している現実が問題なのであること。
 システム技術者の教育においても、テクニカル至上主義の偏重によってやり過ごして来た傾向のあるわが国であるが、ボーダレスなグローバリゼーションに国民こぞって直面する現在は、もう問題を額面どおり直視せざるを得なくなっていること。

 6.古い情感的ニュアンスをも運び込む「革命」という言葉が適切かどうかは別として、「IT」環境が不可逆的に、わが国と国民をグローバルな巨大な渦とうねりに巻き込みつつある点は明白であること。
 「IT革命」を成功させるためには、効果的なインフラ整備は必要条件であるが、コミュニケーション革命という表現に匹敵する「情報リテラシー」の向上があわせて必須であること。
 そして、われわれにとっての「情報リテラシー(=情報活用能力)」の飛躍的向上のために、現時点でのコミュニケーション問題の洗い出しを行う必要があること。また、今とりわけ注目すべき課題としては、ひとつがあらゆる場面で懸念されている「対話」欠落の問題分析と克服であり、もうひとつは、現代のコミュニケーションの重要要素である「インストラクション」( c.f. Richard Wurman )の問題に光を当てることなどが挙げられる。
 「夏草や兵どもが夢のあと」(芭蕉)のごときハイテク・バブル崩壊後の荒涼とした今こそ、地に足をつけ、「ため」を行うべきだと思われる。


結語にかえたメッセージ( ※ 音声再生を一時休止とします! )





……………《 各論点詳細の目次 》……………

順次掲載予定!




★ わが国の「IT革命」推進において、参考とすべき内容が多々見出せる!

 『ニューエコノミー:熱狂を超えて』OECD(経済協力開発機構)のご紹介ページへ




※現在、上記の「IT問題」を初めとするわが国の待ったなしの危ない環境をめぐって、

毎日、テーマを設定した雑文を、日誌ふうに書き綴っています!


( 謎の「 管理人日誌 」に足を運んでみてください! )



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 IT革命は、これまで「受信」側で甘んじていた人々が「発信( HP公開! )」側へと積極的に参画してゆく「発信革命!」だとも言えます!
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