風邪はまだ治り切らない。ただ、これまでのように、それでもなおタバコを吸うという愚を冒してはいないだけに、次第に喉の方も悪い感触ではなくなりつつある。
フワフワとした浮遊感のある気分なのだが、これが、風邪薬服用のせいなのか、それとも只今禁煙中のためかは定かではない。
どっちにしても、積極的に外出をしようとまでは思えないので、日課のウォーキングを済ました後は、自宅にこもっている。
禁煙の進捗はと言うと、一応、最初の関門だとされる "三日間" をやり過ごすことができ、次は "一週間" という節目を目安にしようとしている。
昨日までの "三日間" は、風邪の症状と向き合い、また風邪薬服用で症状を抑えていたものだから、禁煙による "禁断症状" だと思われるような症状はさほどなかったかもしれない。強いて言えば、やたら眠気に襲われたことであろうか。
今日、四日目も、それほどに喫煙衝動が首をもたげてきているようでもない。ただ、相変わらず眠気を催している。まあ、休日でもあるため、TVなんぞを観ながらうつらうつらしている。
考えてみれば35年間も続けて来た悪習のタバコである。それを突如として止めるのに、頭や身体が、ハイそうですかと何の抵抗もなく済むはずはなかろうと察している。まして、喫煙は "ニコチン依存症" を引き起こす上に、その裏腹の関係でしつこい "禁断症状" を引き起こす性質の悪い悪習である。
ところが、どうも今回の "禁断症状" は予期していたよりも軽度であるような気がしている。これまでにも、何回か禁煙に挑んだことがあったが、記憶をたどれば結構苦しかったかと思い起こす。抑えがたい喫煙衝動が突き上げてきて、ついにはそれに抗し切れなくなり、ついには "投降" してしまったわけである。
今のところ、喫煙衝動は大したことはないようだが、高を括るのは早すぎるかもしれない。確かに、体内のニコチンやその代謝物質は一週間ほどで消失してしまうらしい。そうすれば、生理的な禁断症状は喚起されなくなる。
しかし、そうした生理的な反応とは別に、日常行動の習慣性というものがバカにならないはずである。朝起床とともに口にする一服、食事の後に何気なく吸った一服、何か考え事をする際に火を付けた一服など、何かにつけて条件反射的に吸ってきた習慣というものが、決して小さくはないと思えるのである。
何せ35年間も放置してきた習慣なのだから、頭や身体にとっては、行動のその流れは文字通り "自然" さを帯びていることになる。そこへ持ってきての禁煙とは、その無数の "自然" さに対してひとつひとつ "逆らう" ことになるわけなのだから、スムーズに進行するはずのものではなかろう。
杓子定規に言えば、タバコに付随してきた生活上の振る舞い、行動の、その習慣のすべてを再度仕切り直さなければならないだろうと考えたりしているのである。思えば、今年に入ってから、午前中を禁煙にしていたのは、意味があったと感じている。 "起き抜けの一本" 、 "目覚ましコーヒーに伴う一本" というような習慣は、結構、強豪(?)な誘惑のはずであり、これをあらかじめ遠ざけておいた点は、先見の明があったかと、そう思ったりするのだ。
しかし、まだまだ喫煙衝動を刺激するような生活習慣は多々あるわけで、それらを一巡してしまうまでは、リスクにさらされていると言わざるを得ない...... (2008.03.08)
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