本当にそれでいいのかどうかはわからない。最近は益々、ウェブサイトを介在させてのビジネスが盛んであるかのようだ。いわゆる "ウェブ検索" をきっかけとしたビジネス活動スタイルのことなのである。ビジネスチャンスに関して、探す側も探される側も、もはやかなり一般的なかたち、必須なかたちで利用しているようである。
こうしたスタイルがいいのかどうなのかと若干のためらいを持つのは、古い発想なのかもしれないが、仕事・ビジネスというものは......、というような古い先入観があるのかもしれない。
従来の発想では、仕事・ビジネスというものは、もっと "実質的" な判断材料、たとえば、仕事仲間や業界関係の人脈での情報や評判、さらにその濃縮されたかたちとしての "足で稼ぐ営業活動" などに依拠して進めるべきであり、どこか "浮ついた" かの印象が拭えないインターネット情報でどうにかなる、などとは考えられなかった。
ウェブサイトの情報というものは、一方で、次第に検索者の動機に手堅く応え始めているとともに、他方ではさまざまなトラブルを引き起こしかねないアブナイ側面も今なお引き摺っている。また、言うまでもないが、セキュリティ問題に関するアブナイ側面も多々残されている。
だから、仕事・ビジネスというものは、従来どおりの手堅い判断材料と、またそれらとセットになっていた "目視的" な視野、視界内......、というスタイルでやるべきだと思わされもする。
しかし、この何年かのうちに、仕事・ビジネスを構成したり、取り囲んでいた時代環境は圧倒的な変化を遂げた。何がどうだと簡単には言えないほどに激変した。
そんな変化の中で、やはり、もはや絶対にはずせなくなった要素となってしまったのがインターネット情報環境であり、とりわけ "Google" 現象とでも言うべき "ネット検索" なのかもしれない。
仕事・ビジネスに関与する者たちは、何をターゲットとするにしても "需要" 側と "供給" 側の両側が "ベスト・マッチング" を求め、なおかつそのスピード化を期待する。そして、これをスマートに達成させる仕掛けが "ネット検索" だと言えるのだろう。
現在の仕事・ビジネス環境は、当該案件の条件が許す限りにおいて、この仕掛けを徹底的に活用する方向へと突き進んでいることになる。従来のように、当該の "ベスト・マッチング" を求めるプロセスが、 "目視的" な視野、視界内という限られた地域空間内でしかなかった場合には、 "ネット検索" のような仕掛けは必要ではなかったはずだ。
ところが、仕事・ビジネスのマクロな環境変化(グローバリズム経済!)は、あっという間に、閉じられた空間を破壊してしまった。いわゆる "地域経済・地元経済の破壊" と言い換えてもいい。
こうなると、 "目視的" な視野、視界内という限られた地域空間内だけで仕事・ビジネスのチャンスを獲得しようとするスタンスは、とてつもなく困難な状態とならざるを得ない。
時代環境は、 "Google" 現象という "ネット検索" の仕掛けと同時に、 "Amazon" の "ロングテール" 方式を定式化したとされるわけだが、どうも、現時点での仕事・ビジネス環境にあっては、可能な限りの "ネット検索" 空間上で、広く偏在して散らばっているビジネスニーズを、 "ロングテール" 方式的に "掻き集める" という戦略しかリアリティが残されていないのだと言えそうな気がするわけなのである。
冒頭で述べたように、 "本当にそれでいいのかどうかはわからない" 。だが、グローバリズム経済が怒涛のごとく押し寄せて "基盤整備" をしてしまった現在の経済状況にあって、 "適者生存" 的にサバイバルして行くためには、この辺のリアルな事情を所与の事実として認識しつつ、その上で策を講じるしかなさそうではないか。
簡単に言ってしまえば、その意味合いはいろいろとあるだろうが、大きく括って "ネット・ビジネス" 方式というものを踏まえずして仕事・ビジネスはあり得ない、と言えるのかもしれない...... (2008.04.18)
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