今日は "ついている" 日ということになるのだろうか。ちょっとしたラッキーに遭遇した。
昼休みは、駅前のランチ・レストランで昼食を済ませた後、ヤマダ電機の店内をぶらついた。別に何か買うあてがあったわけでもなく、ただ暇つぶしにぶらぶら歩いた。
昨日は、文房具売り場で探し物をしていたら、親子連れに出会った。父親と、娘二人。小学校低学年の女の子が、 "筆箱" を買おうとしているようなのだが、何やら気難しい雰囲気をかもし出していた。父親は、店の店員を呼んで娘の要望に対応させていた。
「それはいいんだけどね、こっち側に鉛筆が6本入るのがいいの」
「じゃあこれはどう?」
「これは、いやなの!」
「デザインがいやなのね......」
小さな女の子と店員とのやりとりが一本向こうの通路から聞こえていた。父親は手を焼いているようだ。
「じゃあ、見つからないから今日は帰ろうか......」
「やだぁ、やだぁーつぅーのー」
「だって、気に入るのがないんじゃしょうがないじゃないの」
で、この時、その子は感情を激してウワァーッと泣き始めたのであった。ちょいとその通路を覗いてみると、その子はそれまでの "生意気" な口調とは裏腹に、何ともグチャグチャな惨めな顔をして赤ん坊のように泣きわめいていたのだった。
やれやれ、こうなってしまうと父親は困ってしまう。なだめすかすのにあれこれと骨を折り始めざるを得ない。姉の方は、こんな子は知りません、よその子ですというように遠のいてしまった。
「これなんか悪くないんじゃないの? ○△ちゃんが描いてあるし、ほら、鉛筆も6本入りそうだよ......」
女の子の方も、突然感情のバランスを崩して自暴自棄になってはみたものの、どこかに "着地" (?)しないとまずいという心境にでもなったのだろうか......。
「まあ、泣かないで、良く見てごらんよ」
と、とりなしてくれる父親の言葉を受け容れようとし始めているようだった。
「うん、いいかもしれない......」
なんぞと気を取り直していた。
子どもと一緒という生活は、当事者となると大変だけど、はたから見ているといいもんだよなぁ、なんぞと昨今はしばしば感じるようになった。
そんな昨日の店内の様子を、思い出すとはなく思い出しながらぶらぶらと散策し、さして必要でもないはずの文具を買ったりした。
そしてレジを済ませた後、いつもながらのことだが、ポイント・カードでできる "デジタルスロット" に挑戦した。
このサービスが始まった最初の頃であったか、何度か高ポイント図柄を揃えたことがあった。だが、最近はまったく当たりの兆しもなく、残念賞で10ポイント加算というのが相場となっていた。
だからほとんど期待なぞする余地はなかった。ただ、前の人が引いた結果が、前二つの図柄が揃っていたので、このパターンの後は悪くはない......、とちょいとその気になったりしていた。
そして、カードを差し込む。すると、ヤマダ電機のあのレッドのロゴが、ピッ、ピッときれいに二つ並んだ。そして最後の図柄がスルスルと滑って回っている。これだよ、気を持たせておいてそれでスポンと外すっていうわけだ......、と思いきや、その当該のレッドのロゴがピタッと停まったではないか! 三つ並んで、 "最高賞4000ポイント加算" という大当たりとなってしまったのであった。吐き出されたカードを見ると、まさしく4000ポイントが加算されて印字されていた。
事務所に戻る途中、もちろん気分は上々であった。が、ふと傲慢なことを考えたりしていた。 "ラッキー" さというものが、こんな次元の出来事に "矮小化" されて結実してしまうというのが、今の自分の器なんだよなぁ......、と...... (2008.05.08)
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