昨日は "白いカラス" を目撃し感激した。で、本日は "白いタイヤ" を目撃して当惑。まるで "既成概念粉砕セミナー2泊3日コース" にでも参加しているような気分となっている。
"白いカラス" 目撃の事情は昨日のブログを参照していただくとして、今日は "白いタイヤ" について書こう。
そのタイヤ整備ショップは国道246に面している。しばしばその付近を通るのだが、今朝はそのショップの店頭で "不思議" なものを眼にすることとなった。そのショップの作業場へ運び込まれるところなのであろう、軽トラックが "とあるもの" を荷台に満載してバックしていた。
その "とあるもの" というのが、 "白いタイヤ" だったのである。数にして20本程度はあっただろうか。どちらかと言えば小さなサイズのタイヤであり、軽自動車あたりに見合う程度の大きさである。空気タイヤとは思えないほどにゴツゴツとした感触であったようだ。
"昨日のこと" がなければ見過ごしていたかもしれなかった。脳裏には、 "黒という既成概念を破る白" とでもいう視点が、残像よろしくアクティーブになっていたのかもしれない。
「ほぉー、ホワイトタイヤなんていうものがあるんだ」
と、驚くと同時に、一体、だれがどんなふうに使うのだろうか、と奇妙な当惑に襲われたものであった。
事務所に戻ってから早速、ネット検索で調べてみた。なるほどと疑問は氷解した。
フォークリフトなどが履くタイヤのようであった。通常のタイヤが黒いのは、強度を増す補強材としてゴムの1/2のカーボンを混ぜるように決められているからであるらしい。
しかし、フォークリフトなどはハンドルをしきりに切るので床面にタイヤ跡や傷などをつけがちとなる。そこで、食品工場などの清潔さが大切なところでは、カーボンを脱色した "白タイヤ" 、あるいは床の色に合わせた "グリーンタイヤ" が使われるのが一般的なのだそうである。
「ガッテンしていただけましたでしょうか?」なみのリクツがしっかりと背景に潜んでいたのである。
こうして、 "既成概念粉砕セミナー2泊3日コース" 風な日が続くのならばそれはそれでありがたいことである。
昨日、今日と、密かに確認していることは、 "既成概念" からはみ出している事実には、それはそれで "確固たる根拠!" がありそうだ、という一点なのである。
"メジャー = ど真理" とするような風潮が席巻するひ弱なご時世なのだから、自身の内側に蔓延(はびこ)る "既成概念" を、ことあるごとに粉砕していくことが、手堅く生きるためには必須なのかも知れない...... (2008.06.11)
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