"何はなくとも心の平静" が、とてつもない希少価値を持つ時代 ......

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  "梅雨の一休み" だそうだ。 "一休み" でも何でも明るい快晴の天候は、文句なくありがたい。 "何はなくとも江戸むらさき" ではないが、明るい前向きな天候は、 "移ろいやすい気分" を下支えしてくれるようだから大いに感謝したいわけだ。
 何を子どもじみたこと、気弱なことを言っているのかと後ろめたい感じがしないでもない。いい大人なんだから、自身の "安定した気分" なんぞは、バリバリ、ガンガンと創り出せばいいじゃないか、と先ずは思う。が、正直言って、昨今の自分の "気分" とやらは、めっぽう頼りない。ちょいと放っておくと、 "青菜に塩" のごとくなよなよとしてしまい、文字通り低迷気味となるようだ。何とかしなくてはいけない。

 別に愚痴を書こうとしているのではない。愚痴というのは、口にしてもしょうがないことをうだうだと言うことと心得ているが、自分のこうした "気分" の揺らぎ、ブレというものは、十分に建て直しが効くものだろうと考えているからだ。
 しかし、何か "相応の原因" が、頭なり心なりの基礎部分にどっかりと居座っているからなのではないかと、密かに推定しているのである。
 居座っているものを、安直に健康状態や生理的次元の問題に置き換えてみてもさほど意味があるとは思えない。まして、加齢による自然現象なのだと言ってみたところで大したことにはなりそうもない。

 最近、ますます意を傾ける点は、 "まめに耕そうとしなかった畑地" は、時間が経てば痩せ衰えるしかないのだろうか、という比喩なのである。
 つまり、 "まめに耕そうとしなかった畑地" とは、自身の心(脳内状態)だということになろうかと思う。
 人々、現代人の人間としての心は "危機に瀕している" のではないかという指摘は、決してめずらしいものではなくなっていそうである。確かに、時代環境や社会、そして世界というには深刻な問題が山積しており、現代人の内面に深い影を落としていると推定される。
 しかし、こうした状況は、あたかも "外界" に主たる原因が横たわっているからというような一方的な考察をしても始まらないのかもしれない、と思えてくる。つまり、良くないのは "外界" の環境であって、人間たちの "内側" はそれらによって汚されていると、まるで犠牲者ふうに見立てたところで、何一つ次の手立てが見えてくるものでもなさそうに思えるのである。

 もちろん自分も含めてのことであるに違いないのだが、要するに、あまりにも、人間たちが自身の "内側" の問題を "かまけてきた" 、つまり "まめに耕そうとしなかった" がゆえに、当然のことながら荒廃状態となってしまった、というのが真相なのではないかと思ったりするのである。
 こうした状況が、さらに加速度的に "外界" の状況を悪化させることにもなったのであろうし、それがまた人々の "内側" の問題を輪を掛けて手詰まりな様相へと変えてしまったとも言えようかと思う。
 多分、元来が人間の "内側" の状況というものは、かなりの程度において "逞しく" 、そして自己復元力と問題超克的なパワーを秘めていたものではなかったかと確信している。それは、ちょうど、地球の自然環境自体が秘めていたパワーと合い通じるものだと考えても不自然ではなかろう。しかし、今や、地球の自然環境自体もまた危機に瀕する事態に直面している......。

 今日は、具体的な議論に踏み込む余裕を持たないが、とにかく、人間の "内側" の状況は確実に "危険水域" に滑り込んでいるような直感を持つ。
 まあ、偉そうに現代人一般がどうこうと言うよりも、ともかく自身の心のありようを等閑(なおざり)にし続けてはならないと痛感している。
  "何はなくとも江戸むらさき" ではないが、 "何はなくとも心の平静" というような、言ってみればありふれた事実が今やとてつもなく希少価値を持ち始めていそうな予感がするのである...... (2008.06.16)













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