昨晩は実に蒸し暑く、その寝苦しさといったらなかった。窓をわずかに開けて風を誘い込んだが、ほとんど効果はなかったようだ。これからこんな晩が続くのかと思うと悩ましい気分となる。
今日はこの後、おふくろに付き添って横浜の先まで出かけることになっている。法事があるためだ。祖父の十三回忌の法要で、これが最後の法要となるという。
祖父の法事と言えば、祖父の死後、親族は大いにもめたものだった。まともな遺言がないままに、それなりの遺産を遺したため、親族は "十年戦争(?)" のようないがみ合いをすることになってしまったのであった。
裁判その他に決着がついたのは、十年は掛からなかったものの、つい先ごろのような印象がある。
おふくろも、老体に鞭打って、再三、遠方の家裁まで足を運ぶこととなり、遺産より何よりもその身体の方が気遣われるありさまであった。
結局、 "十年戦争(?)" が遺したものは、決着は決着であったが、関係者たちが注いだ労力と気苦労からすれば、ほとんど徒労に近いものであったかもしれない。まして、親族が真っ二つに別れていがみ合うこととなり、今なお、そのしこりは尾を引いている。
今日のこの法事にしても、どうも二手に分かれて執り行なわれることになっているらしい。さぞかし、草葉の陰の亡き祖父は、複雑な心境でこの地上のありさまを眺めているのではなかろうか...... (2008.07.06)
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