今日あたり海水浴場は大賑わいなのだろうか。
朝方は幾分穏やかな天候であったが、日中はまた "夏日" の日照りになるのだろうと予想し、今日は朝から事務所へと "避難" することにしていた。
ブラインダーの隙間から覗ける戸外はやはりかんかん照りのようであり、 "この判断" で良かったのだと溜飲を下げている。
今朝、ウォーキングの際、先日、 "こんな川で泳ぐとは......" と驚きの光景を目にした付近で、何やら人だかりを目にすることになった。と言っても、 "土左衛門" 騒ぎなんぞではない。
川の流れに接することができるように設えられた川岸の一段低くなった場所に、近所の親子連れと "役人" ふうの数人の者たちが何やら集会のような格好で集まっていたのである。対岸の歩道からしばし見つめていると、腰までの長靴を履いた "役人" ふうの者たちが、集まった親子連れに向かって何やら叫んでいる。
「今、水質を測ったところ、透明度はほぼ1メートルというところでしょうか......」
よくはわからないが、察するところ、川の "水質検査" を公開ふうに実施しているようであった。
ハハーン、これは学校関係者や役所などが、子どもたちの川遊びをコントロールするための、先手を打った "デモンストレーション" でもやっているのではなかろうか、と推測した。
この連休から、子どもたちは夏休みに入っている。しかも、自分が先日偶然目撃したように、この川で "川遊び" に興じる子どもたちが後を絶たない。そこで、ただ "禁止!" と触れるだけではなく、この川の水質の汚染度なりを目の前で測定して、親子たちの "知性" に訴えるという合理的な方法に出たものだろうか、とそう推定したのである。
自分が耳にしたのは、水質の "透明度" の数値だけであったが、ひょっとしたらその後で、 "大腸菌" など病原菌の個数などが発表されたのやもしれない。
そして、だから一見安心できるような水質ではあっても、川遊びや水泳には "不適" であり、あえて敢行するならば "発病" する確率が高い! と事実を示して解説したのかもしれない。
あくまでも、これは自分の推理でしかないのだが、もしそのとおりだとするならば、いわゆる "インフォームド・コンセント" 水準の啓蒙スタイルだと、ちょっと感心した次第であった。
昔、自分が北品川に住んでいた子どもの頃、すぐ近所に目黒川の下流があった。まさに、ドブ川であり、その水の色といい、臭いといい申し分の無いドブ川であった。それでも、子どもというものはそんな点を度外視して、 "いかだ遊び" をしたりしたものであった。
ある時、仲間の一人が "いかだ" を転覆させてそのドブ川に潜ってしまったことがあった。ドブ水を飲んでしまったかどうかまでは聞き及ばなかったが、当人曰く、
「真っ黒でどっちが上だか下だかわからなかった......」
と言っていたことを覚えている。幸い、その後病気にはならなかったが、そうなったとしても全く不思議ではない環境だったに違いない。
この暑さだと、子どもたちならば、後先考えずに危険を冒しての水遊びをしたりするはずであろう。
もし、上述の光景への自分の推測が当たっていたならば、今後、この川に入り込む子どもたちの姿を見ることは少なくなるのではなかろうか...... (2008.07.21)
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