午後5時過ぎであるが、戸外は急に雷雨となりはじめた。とりわけ雷鳴が途絶えることなく鳴り響いている。だんだん近くなるようでやや気味が悪い。
窓からは、雨に伴う涼しい風が入り込んでくる。これで、豪雨というような酷いことにならなければ、気温が下がり過ごしやすい夜になりそうなのでありがたいのだが......。
明日あたりからは秋めいた陽気になるようなことを伝えていたかに思う。涼しく爽やかな天候が続いてくれないかと、まるで農村の年寄りのような心境となっている。
最近はやたらに天候のことに関心が向いてしまい、やや不本意な感じがしないでもない。というのも、自分の意思とはほとんど無関係な事柄に注意が奪われるという点が情けないと感じるからである。
もとより、現代の人の世もまた、人々の意向とはかけ離れているかに思われるような動向を示している。つまり、経済現象、政治現象、社会現象が人々の思惑とはかけ離れて想定外の動きをしているような雰囲気である。多分、これまでに経験したことがない、 "グローバリズム" 化、 "グローバライゼーション" のうねりがますます顕著となり、それによって国内空間の材料だけを想定して過ごしてきた者たちにとっては "未曾有" の環境が広がっているからなのだろうと想像している。
まさに、何から何までが "従来の経験" では推し量り切れない新奇な状況に変わろうとしている、いや変わっている、ということなのであろう。
しかし、そうは言っても、では何に依拠して考え、動くべきかというと、まるで手応えのあるものが見えてこない。ややもすれば、こうした体たらくは自身の加齢によるものかと悲観したりもするのだが、どうも必ずしもそのせいばかりでもなさそうな感触を深めつつある。
決して悲観主義に陥ってはならないが、かと言って、安直な水準での高を括った発想で対処していたのでは、上滑りするだけに終わるような予感がしている。
さてさて、どうしたものかと、エンドレスな "臨戦態勢" が解けない日々が続いている。少なくとも、これに耐え続けるタフネスだけは維持し続けたいものだ...... (2008.09.07)
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