とりあえず、自分の手で "修理" をしてみる、ということに関心が向く。そんなことをしているバヤイかと自身を揶揄することにもなるが、手に負えそうな可能性があればとにかくやってみたくなる。まして、プリンターというような、機種のバージョンが次から次へと変化してしまう機器となると、いわば自己防衛的な意味においても "修理" に挑むことになる。
これまで使用してきたとあるプリンターにはいろいろな点で思い入れをしてきた。付属アプリソフトを十分に使いこなしてきたこともある。機種を変えた場合、そのソフトならではの作品データが生きるかどうか定かではないという点が大きい。
そんなことで、買うと高いインク類も詰め替えインクで再利用して安く上げようとの努力にも余念がなかった。さらに、いずれ故障に見舞われるだろうことを想定して、同型の中古品をスペアとして入手したり、現状機種のスペックを引き継いだ後継機種をかつて入手しておくといった予備の段取りまでしてきた。
ところが、ついに現状品とその同型の中古品が、揃って故障してしまったのである。未使用の後継機種があるとはいうものの、それらの故障を何とか "修理" できないかと未練が残った。
問題の故障箇所は、インク・ジェット・プリンターの命とも言える箇所の "プリントヘッド" の "目詰まり" だったのである。この部分は、極めて "微細" なメカニズムであり、人間の身体でいえば毛細血管の働き、腎臓などの濾過機能にも匹敵するナーバスな部品である。
だから、ちょいと手に負えないと見なし、これぞ製品の "寿命" と言うべきかと考えもした。が、未練がましく、ネットで関連情報をあさっていたところ、こんなケースに挑戦した人のレポートを見つけたのである。
この "プリントヘッド" 部品を取り外し、一昼夜、水に浸けておくと、インクの "目詰まり" を起こしている部分が溶けて "完治" するというのである。
これは行けそうだと一抹の望みを抱いたものであった。そして、昨日、今日とその作業に多少の時間を割いた。 "目詰まり" を起こしていた一部のカラーインクの色が戻り、元の綺麗なカラープリントができるはずであった。
が、その期待は "全面否定" される結果に終わってしまったのだった。綺麗なカラープリントどころか、プリントの作動はあるものの、何とまったく何も打ち出さなくなってしまったのだ。何度か、あれやれやと心当たりのリトライをしてみたが、結果は変わらなかった。もちろん、この上なくがっかりしたものだった。さらに粘って試行錯誤すれば何とかなるのかもしれなかったが、深追いせずにここで中止とすることにした。
やはり、電子機器の微細部分というのは、甘い期待を許さないシビァなレベルの難しさがあるようだと痛感させられた。
今日はこのほかにもPC関連で思い通りに行かないで躓くちょっとしたことに遭遇し、いささか気分を害する一日となってしまった...... (2008.09.10)
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