今朝の地震には驚かされた。まさに寝込みを襲われた "朝駆け" のような感じで、突然の揺れに驚き飛び起きたものだった。早速、TVで情報を得てみると、震源地は千葉北西部で、震度3だとわかった。比較的震源地が近かったためか、横揺れの初期微動が少なかった分突然の縦揺れとなった模様である。
七時過ぎであったためそのまま起床ということにしても良かったが、昨夜眠りに就いたのが遅かったこともありそのまま朝寝を決め込んでしまった。おかげで、久々にダラダラと惰眠することになった。
昨夜は、さて眠ろうかとした際にちょっとした "夜討ち" の出来事に災いされてしまったのだった。近所の犬がいやに吼えるため、何ごとかと不審に思った。そのうち、聞き慣れない男の叫び声が聞こえたような気がして、ますます訝しく感じ、窓の外を覗いてみた。
すると、隣の庭の向こうで、何かを探すかのような懐中電灯の光が忙しく動く光景が見えたのである。これはおかしい、何かあったようだ、と感ぜざるを得なかった。
時刻は午前一時頃で、自分はもうすでに、寝床に入っていたのだ。が、黙って放っておくわけにも行かず、壁に掛けた懐中電灯を掴んで外の様子をチェックしに表に出てみることにした。
その警官は、パトカーの近くに乗り捨てられたごとく停められたバイクを再びしげしげと懐中電灯で照らすのだった。
脇を見ると、いつもよく吼える隣の家の犬が、もう吼えるのを止め、あらぬ彼方を見ながら大人しくしている。怪しい雰囲気が収まりつつあることを犬なりに察知しているかのようであった。
自分は、何がどうなっているのかさっぱりわからず落ち着かない。そこで、その若い警官に、
「どうしたんですか?」
と訊ねてみた。
「夜分お騒がせしてすみません。無灯の不審なバイクを追って来たんですが、こうして置き去りにして逃走したんです......」
とその警官は答えた。
それで、事態の概要が掴めた。時々あることなのだが、自宅の前の私道は行き止まりとなっていて、バイクなどが通り抜けようとして引き返すのだ。だが、パトカーに追われた不審バイクは、通り抜けて逃げようとしたところが行き止まりだったので、雪隠詰めとなったのであろう。それでバイクを捨てて、民家の庭伝いにフェンスなどを越えて逃走したといった按配のようであった。
まったく人騒がせな出来事であり、お陰で妙に興奮が覚めやらず寝そびれてしまった。そんなバカバカしい事情が昨晩あったということなのである。
まったく、休日だというのに、 "夜討ち"、"朝駆け" の騒ぎとは、いい加減にしてくれと言いたくなったものであった...... (2008.09.21)
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