社会の底辺層の人々が熱く燃えながらパワーを発揮 ......

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 皆が財布の口を締めようとしているようだ。わずかでも安く買えるところを必死で探してもいる。
 こうした雰囲気は、これまでのどんな時期よりもよくわかる。共感もできる。そうでもしない限り、生活が成り立たない、というところまで来ていそうだからだ。
 自分も昨日、 "一割引サービス券" を持って、とあるホームセンターで買い物をした。以前に、月末の昨日、今日だけに有効な "サービス券" をもらっていたのでそれを活用したわけだ。何をいくつ買っても、 "一割引" となるというのは有難さがあると思えた。店側にしても、ただでさえ利益の薄い商いであろうに、必死なのだろうと思う。
 振り返ってみると、今までにも何度もこの種の "サービス券" をもらった覚えがあるが、今回は妙に感じ入って活用させてもらった。それほどに、現状の "不景気感" はただ事ではなく、おまけに今後は改善されるどころか逆に想像できないような悲惨な状況が訪れようとしているようなので、そんなことになったのかもしれない。

 現代の庶民にとって、 "不況" 時の生活防衛のあり方は極めて限られている。極論するならば "節約=消費のシュリンク" 以外には何も手がなさそうだ。
 それは昔からそうであり、今に始まったことではないと言うかもしれないが、必ずしもそうではなかったような気がする。
 つまり、家計を制するのは "支出" 側だけではなく、 "収入" 側のいろいろもあるわけで、現在の経済状況は、この後者の側が極めて "硬直化" して来ていると見える。サラリーマンの給料が目減りさせられているという事実だけを言っているのではない。
 自営業も含め、あるいはアルバイトや臨時収入の機会も含め、おしなべて庶民が稼ぎ、収入を得るという機会が霞むように少なくなっていそうだと感じる。 "不況" なのだから、そんな "隙間" はないに決まっていると言うかもしれないが、こうした "隙間" が消失したかのような環境は、決して "不況" だからとばかりは言えない。
 そもそも、庶民が "小規模" で商売をしたり、稼ぐことが非常に難しくなってしまった現代の環境のことを言っているのである。

 昨日も、 "株価" の変動に関して、<時代環境の大きな "外枠(構造)" 自体が、激変させられてしまい>......、と書いたが、ここなのである。
 こうした環境変化は、何も "為替" といった国際指標に翻弄される "株価" の変動の問題だけではなく、グローバリズム経済が社会の隅々まで浸透している現状にあっては、あらゆる日常的領域が "個人では手に負えない" メカニズムによって牛耳られ尽くしているかのように見えるわけだ。
 たぶん、これまでの歴史における幾たびかの "不況" 時には、庶民たちは生活防衛のために、 "支出" 側の節約はもちろんのこと、 "収入" 側についてもあらん限りの動きを示したはずではなかったか。
 極論をすれば、典型的な "不況" であったに違いない "終戦直後" には、庶民たちは、 "闇市" などをはじめとして、社会環境の "隙間" に目をつけて必死に稼いだのではなかったか。少なくともそのバイタリティに着目したい。
 そうした状況は "異例中の異例" だったのだと言うかもしれないが、肝心なことは、庶民たち自身が、ささやかながら自ら経済活動に挑戦したという点なのである。いわゆる現代の "ベンチャー・ビジネス" だって、こうした観点での庶民たちによる積極的な経済参画の例だと言えるはずであろう。
 こうした、社会の底辺層の人々が熱く燃えながらパワーを発揮したという点、この点は、言ってみればいつの時代の経済であっても必須の条件ではなかろうか。

 しかし、ITを駆使したとされる現在のグローバリズム経済の現状は、結局、巨大な "装置産業" 経済の色合いを深め、巨大な恐竜(資金)たちだけが欲しいだけの獲物を入手する傾向を強めているかのようである。
 そして、社会環境の "隙間" を埋められてしまった "硬直化" したかのような経済社会にあって、庶民の個々人たちは、ますます消費領域だけに追いやられているかのようだ。だからこそ、 "生活防衛" の手立てとしては、 "節約=消費のシュリンク" 以外には見当たらなくなってしまった......。
 今、あえてこうしたことを書きたくなったのは、昨日も書いたように、 "節約・貯蓄型" の日本人だけでなく、 "投資" という経済への積極的参画型の米国人たちですら、結局は<時代環境の大きな "外枠(構造)" >の犠牲とさせられてしまったかのようだからなのである。
 グローバリズム経済、そしてその尖兵としてのグローバリズム金融が驀進したことによって、世界経済の収支勘定自体は一体どうなったと言えるのだろうか...... (2008.10.31)













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