相変わらず "底抜け状態" の株式市況が続いている。
何でも、<7162円90銭>というのは、<1982年10月7日(7114円64銭)以来、26年ぶりの安値水準>( NIKKEI NET 2008.10.27 )となるようだ。それでもなお、奏功するような打開策は何も打ち出されていない。
日本の場合、とにかく "円高" (92-3円/ドル)の嵐が辛いところなのだろう。今さら嘆いてみてもはじまらないが、 "外需" 頼みという経済構造が、ここに来て抜き差しならぬ地獄となっているわけだ。
"外需" 頼みと言えば、日本の場合、 "食糧" に関しても "自給率" が4割という低水準で、現在進行中の "世界同時食糧危機" の荒波をもろに被るかたちにもなっている。まだ、日々の食べ物が入手できないところまでは至っていないものの、現状の "危機" の怖い性格は、たとえ高額を出しても輸入できなくなるかもしれない点だとささやかれているだけに、 "偽装食品" や "汚染された食品" 以上に気掛かりなところであろう。もう既に、世界各地の農産物輸出国が、自国の食糧難に備えて "輸出規制" の方針をどんどんと打ち出しているというから、事態は単なる杞憂ではない水域へと突き進んでいるようだ。
こうした現象が生まれた経緯というのが、今、世界中がひっくり返る騒ぎとなっている "金融危機" とそれに端を発する経済危機の原因と同根の、過激なグローバリズム経済、市場経済至上主義であることは次第に "共通認識" となりつつあるようだ。
でき得ることならば、この "共通認識" が "後の祭り" 的な虚しいものとならずに、それに基づいて、世界全体が現状の "危機" から脱出してゆくための "折り返し地点" となってほしいものだと思う...... (2008.10.27)
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