別室のモニター凝視で否応なく張り詰める緊張感 ......

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 今日は、再びおふくろの "心臓検査" の "付き添い" 役を果たした。
 以前にも書いたとおり、おふくろは、<心臓関連に加齢特有の複合的な不具合の症候群が現れているとのこと>である。そこで、 "カテーテル" による "造影剤" 注入によるレントゲン撮影という精密検査が必要となったわけである。
 口から "内視鏡" や "カテーテル" を挿入しての検査は、 "胆石" の除去で経験していたおふくろであったが、今回は、腕の "血管" から "カテーテル" を挿入し、冠動脈やら心臓内部にまで届かせて、 "造影剤" を注入しつつそれらの状況を映像化するという、ちょいと想像し難い検査であった。
 他の臓器であればともかく、こともあろうに心臓周囲や、心臓の内部に "カテーテル" というリモート・コントロールの管を挿入する、そんな検査が、とても恐ろしい印象をかもし出すのである。
 操作のミスでその先端が血管を損傷させて不測の出血をもたらしはしないかとか、高齢者の心臓の動きが、そんな "異物" の浸入によって鼓動停止に陥ったりしないだろうか、とかといった不安、心配が、当然のごとく湧き上がってくるのである。
 当の本人も不安であったに違いなかろうが、こちらとて、正直言って、昨晩そして今朝は神妙な気分とならざるを得なかった。

 検査は、午後からであったが、一泊の検査入院ということで、先ずは朝、当人を病院までクルマで送った。なおその後、自分は一度事務所に出社することにしたが、どうも気分は落ち着かないありさまであった。
 そして、午後の検査の時刻に再び病院へ向かった。
 そもそも、 "付き添い" 役が必要だというのが、先ずもって人を心配がらせるわけだ。いや、近親者に検査のプロセスをモニターで見てもらっていた方が、いろいろな点でいいだろうことは十分に理解できる。しかし、別室で、検査中の "リアルなレントゲン映像" を凝視するというのは、実はかなり "非日常的" な出来事である。
 こうした映像を見慣れている人というのもあまりいないはずであろうが、初めてこうした映像を目にする者は、やはり否応なく緊張するに違いなかろう。
 画像の中央に、透視された心臓がビクビクと鼓動しており、やがて、片側から糸のような "カテーテル" の影がスルスルと這い登ってくる。そして心臓の周辺でとぐろを巻く。動脈の中を通されて冠動脈に接近したわけだ。そこで、冠動脈内に "造影剤" を放出して冠動脈に狭窄した部分がないかどうかを撮影しているのである。
 それが終わると、今度は、静脈から通された "カテーテル" が、これまたスルスルと這い登り、その先端が何と左心房の内部にまで届く。どうもここでは、弁膜の開閉動作に異常がないかどうかを検査しているらしい。心房内に放出された "造影剤" が、まるで蛸が吐く墨のように内部の血流の様子を可視化して、そのことで弁膜の様子がわかるということのようである。

 所要時間は、3~40分程度であっただろうか、自分は、まな板の上の当人と同様に張り詰めた緊張の時間を過ごしたものだった。
 前回に引き続き、この心臓の検査に当たっては、元看護婦として勤めていた姪っ子が付き添ってくれており、今回も、二人して別室のモニターを見て緊張していたのだった。
 果たして、検査の結果がどうであるのかは、もちろん素人にわかりようもない。医者の方で画像やその他のデータを解析して実情が判定されるようだ。その詳細は、明日の昼に "付き添い" 役たちに報告されることになっている。
 検査の途中では、ことさらのハプニングもなかったし、素人目にあれっと思わされる映像もなかったので、深刻な症状に至ってはいないのではないかと、自分は希望的観測をしている。まあ、明日を待つ以外はないわけだが...... (2008.11.07)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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