慣れ切った自身の行動というものは、意外と "視界の外" となってしまって意識にさえ上らせることなく淡々と進められてしまうようだ。それがとんでもない間違いであったとしたら、それこそ他人から顰蹙を買ったり、笑い者になるのだろうと冷や汗が出る思いであった。とかく、 "自己本位に行動する人間" というものは、結構、危ういのかもしれないと知らされる思いであった。
PCの使い勝手と言っても、事は、実にどうということのない問題である。
自分は、日頃複数台のPCを並行して使っている。また、外部ディスプレィを繋げて、狭い画面を横に広げるようなこともやっている。
気になっていた事というのは、愛用しているサイトのアイコンをクリックして、ネットブラウザを開く時の開き方なのである。
当然のことながら、アイコンをクリックしたら、前回に閉じたブラウザの状態がそのまま再現してほしいはずだ。その位置と大きさが同じであることが望ましいし、現に、 "ある使い方" をしていれば、そうなるのである。
ところが、そうならないで、勝手な位置と大きさになってしまい、まるでPCが自分の意地を張っているようにさえ感じる時もあった。
そしてこの間、この "PCの自分勝手" に閉口して、何とか手懐けようとそこそこ気に留めてきた。 "勝手な意向" で開いてしまったブラウザを、何度も何度も、「そこじゃないでしょ」と言い含めるようにして位置と大きさを再指定して閉じ、これで記憶したかと思うわけだ。
確かに、 "ある使い方" をしていると、それで文句なく記憶されることは間違いない。その "ある使い方" とは、そのブラウザで "ホーム" として指定したサイトを一度開いて、その時にディスプレィの位置と大きさとをマウスで指定して閉じる、という作業をしておく、ということなのである。これならば、そのポジショニングがしっかりと記憶され、保存されるわけだ。
この "メカニズム" (というほどのものでもないのだが......)が了解できたのは、たまたま、外部ディスプレィを接続してみたことと、 "ホーム" として指定したサイトを開くことなく別の新聞社などのサイトをいきなり開くような、そんな手順を進めたからであった。
これまでは、先ず、朝一にネットにアクセスする際、大体は "ホーム" として指定したサイトが開くアイコンをクリックしていた。そして、その時の気まぐれでブラウザの位置やら大きさを指定していたものだから、その後、他のサイトを開いた場合にも違和感がなかったのであった。
こんなことをうだうだと書いているのはバカに見えそうなのでもうやめるが、世の中には、 "今さらひとに聞けない" というような疑問とそれが生まれるシチュエーションというものが存在し、意外と、いい歳をして偉そうな男衆にそんなことが起こったりするのかもしれない。
どこだかの首相が官僚作文を読んで答弁する時に、 "踏襲(とうしゅう)" と読むところを "ふ(踏むから来ていたようだ)しゅう" と間違えたとメディアが暴露していた。まさか、今さらひとには聞けないし、漢和辞典ある? とも言えなかろう...... (2008.11.21)
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