"TMS( Tension Myositis Syndrome 、緊張性筋炎症候群)" !......

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 最近、若干関心を寄せている事柄がある。
 結論から言ってしまうと、 "心や感情(潜在意識や無意識を含む)が身体自体に及ぼす影響力の大きさ" とでもいうことになろうかと思う。
 先日書いた「 "心の病" または "心" と "病" について (1) ......」(2008.12.11)も、実はこの関心の文脈上にあった。あまりにも唐突感が伴うようだったので、 "医療危機" とか予防医学という社会的側面の問題として書き起こしてみたが、関心の焦点は上記のとおりだったのである。
 飛躍的に発展した現代医学の成果があるのに、なぜ、場合によっては "精神主義" だとの誤解を招きもするであろうそんな事象に関心を示すのかということになる。
 これも結論から言ってしまうと、人間という存在は "心身一体" で構成された生きものであり、もともとその両側面には密接な相互関係があると考えられる。しかし、現代の科学のスタンスからすれば、どうしても "身体" の側面の方がなじみ易く操作し易いために、 "身体" の側面の偏重的な風潮が強くなっている。
 それはそれで良いとして、しかしながら、 "心(因)" 的側面の影響力というものが軽視され過ぎているかのように見えてならない。この点が逆に "科学的" ではないのではなかろうかとさえ思えてくるのである。

 ちなみに、自分の予感を言っておけば、人間の "身体" 的側面と "心" 的側面とはほとんど "不可分" と言っていいほどに密接な相互関係がありそうだと思う。
 その相互関係は、今ここで取り上げようとしている "心" 的側面が "身体" 的側面に作用するだけでもなく、 "身体" 的側面(内臓などの状態、そして "エンボディメント(身体性)" c.f. 2008.10.23 )が "心" 的側面に作用するという面も加わり、まさに密接な相互関係を構成していると言えそうである。
 しかし、現代医学のスタンスからすれば、どう見ても "身体" 的側面が偏重され、 "心" 的側面への関心や言及は過少であるかのように受けとめられる。もっとも、 "心" 的側面の治療は、科学主義的な現代医学のスタンスにはなじみにくいとともに、われわれの社会的環境である市場経済原理にもなじみにくい点に眼を向けるならば、なるほどと首肯せざるを得ないようだ。要するに "心" 的側面のセラピーでは、なかなかおカネが取りにくいだろうと推測するのである。

 さて、現代医学でも軽視できない周知の事実として設定している "心" 的側面による "身体" 的側面への作用力という点では、とりあえず以下の二点を例示しておくことができそうだ。つまり、 "心身症" という現象と、 "プラシーボ効果(偽薬効果)" のことである。

 ① "心身症" (何らかの精神的・心理的条件に起因した身体的疾患または症状。ある種の胃潰瘍・高血圧・喘息・潰瘍性大腸炎・蕁麻疹など。[広辞苑])

 ② "プラシーボ" (偽薬[ぎやく、プラセボ、プラシーボ、placebo]は、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事である。成分としては、少量ではヒトに対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖や乳糖が使われる事が多い。Placeboはラテン語で、「私は喜ばせる」の意。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

  "プラシーボ効果(偽薬効果)" については、何となく禍々しく胡散臭い印象がつきまとわないでもないが、明るく前向きな情景も十分想像できそうである。患者自身がクスリ(偽薬)などといったあることを媒介にして、その効果と病気回復を信じ、希望を持つことで、免疫性の高まりなどのポジティブな潜勢力が喚起されるとするならば、たぶん誰もこの効果を退けることはできないように思われる。
 癌の末期患者などの場合は容易に想像できるが、決して万能とは言えない現代医学が見放した暗部では、こうした視点の可能性が丹念に試みられてもいいはずだと考えてしまう。もちろん、他の "食品偽装" のように単なる "儲け主義" の方便とされることは願い下げであるが......。

  "心" 的側面の軋轢などが、身体的疾患または症状を引き起こすところの "心身症" は、われわれの周囲の人にも頻繁に見受けられる症状だけに比較的わかり易いかもしれない。ただ、一般的な医者にかかると、 "心(因)" 的側面が注目される以前に身体的疾患または症状へのクスリが処方され、対処療法で終わってしまい、完治には至らないといったことが多いようにも思われる。
 ところで、今、自分がことさらに関心を強めている事柄は、この "心身症" と良く似た事象なのである。
 それは、偶然に知ることとなった医学的事実なのであり、 "TMS( Tension Myositis Syndrome 、緊張性筋炎症候群)" と呼ばれている非常に興味深いものなのである。自身のいろいろな体験や実感にも合致しているし、実証科学的手順もしっかりと踏まえているためかなりの説得力を持つ事象であり、治療法だと想定できる。
 詳細は別途改めて書きたいと思っているが、今日のところは、 "心" 的側面による、奇想天外な "身体" 的疾患または症状への作用力だ! とだけ記しておきたい...... (2008.12.15)













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