昼のニュースによれば、ギリシャでの反政府デモは過激さを増して二週間も続いているという。デモの直接的原因は、 "警官によって少年が射殺された" ことだというが、現在の経済不況に何ら効果的な対策が打ち出せず、失業率を7%にまで野放しにしている政府に対する庶民の苦境と反感が足元にあるようだ。
学生たちがラディカルな行動に出ている一方、一般庶民たちは繁華街のクリスマス・ツリーに "ゴミ袋" をぶら下げるという抗議行動をとっているという。やりどころがない憤りを表す精一杯のアクションのようだが、こう言っては何だが、妙に共感を禁じえない心境でいる。
恐怖感と隣接した生活不安にさらされている庶民にとっては、煌びやかに聳え立つクリスマス・ツリーが、既に祝福されるべきものを奪われてしまった "自分たちのサイド" で尊く輝くものとはとても思えないのかもしれない。あたかも、 "自分たちを切り捨てたサイド" が、空々しい顔で澄ましているかのように感じ取ったとしても、あながちわからないわけでもない。神を汚しているというような取って付けた非難をするよりも、そうした行動にまで追い詰められている庶民感情の足元にこそ目を向けるべきかと思えた。
学生たちがラディカルな行動に出ている一方、一般庶民たちは繁華街のクリスマス・ツリーに "ゴミ袋" をぶら下げるという抗議行動をとっているという。やりどころがない憤りを表す精一杯のアクションのようだが、こう言っては何だが、妙に共感を禁じえない心境でいる。
恐怖感と隣接した生活不安にさらされている庶民にとっては、煌びやかに聳え立つクリスマス・ツリーが、既に祝福されるべきものを奪われてしまった "自分たちのサイド" で尊く輝くものとはとても思えないのかもしれない。あたかも、 "自分たちを切り捨てたサイド" が、空々しい顔で澄ましているかのように感じ取ったとしても、あながちわからないわけでもない。神を汚しているというような取って付けた非難をするよりも、そうした行動にまで追い詰められている庶民感情の足元にこそ目を向けるべきかと思えた。
一時期、 "KY" (空気が読めないという略語とか)という "不発" 流行語があったようだ。あえてこの流行語を使うならば、現時点こそ、軽はずみな者たちは "KY" 呼ばわりされないように注意すべきなのかもしれない。
つまり、度外れた不況の中で、大半の人々が前述のギリシャ庶民と同様に、突然に訪れた生活不安、生活苦に陥れられたり、そうなりつつあったりしている。今は他人事だと錯覚している者も、急速に広がるこの荒波に飲み込まれないとの保証は何もないはずなところが怖い点なのであろう。
こうしたことから、情勢の推移に敏感な者たちの心の中には、いわば "半旗" がしめやかに掲げられてさえいるのかもしれない。それほどに "鎮痛" な事態が忍び寄り、庶民レベルでの生活空間の "空気" は確実に沈鬱で満ち満ちているに違いなかろう。
そうだからこそ、現状認識を狂わせている者や、場違いな楽観性を引き摺って軽口をたたいている者たちが、容易に "KY" だとの非難を受けることになり得るわけだ。
前述のとおり、ギリシャでは、気の毒にもクリスマス・ツリーでさえ "KY" 呼ばわりの扱いを受けているというではないか。
幸いと言うか、アンビリーバブルと言うか、この国日本では、 "KY" だとして糾弾されてやむを得ないような存在が、大手を振ってまかり通っているのが現状である。
波風が控え目なのは悪い事ではないのかもしれないが、その分、腐れ果てた現実は、えげつない犯罪の数や悲惨な病人の群れをうなぎ上りにさせることで、かろうじて爆発を回避しているかのように見える...... (2008.12.21)
つまり、度外れた不況の中で、大半の人々が前述のギリシャ庶民と同様に、突然に訪れた生活不安、生活苦に陥れられたり、そうなりつつあったりしている。今は他人事だと錯覚している者も、急速に広がるこの荒波に飲み込まれないとの保証は何もないはずなところが怖い点なのであろう。
こうしたことから、情勢の推移に敏感な者たちの心の中には、いわば "半旗" がしめやかに掲げられてさえいるのかもしれない。それほどに "鎮痛" な事態が忍び寄り、庶民レベルでの生活空間の "空気" は確実に沈鬱で満ち満ちているに違いなかろう。
そうだからこそ、現状認識を狂わせている者や、場違いな楽観性を引き摺って軽口をたたいている者たちが、容易に "KY" だとの非難を受けることになり得るわけだ。
前述のとおり、ギリシャでは、気の毒にもクリスマス・ツリーでさえ "KY" 呼ばわりの扱いを受けているというではないか。
幸いと言うか、アンビリーバブルと言うか、この国日本では、 "KY" だとして糾弾されてやむを得ないような存在が、大手を振ってまかり通っているのが現状である。
波風が控え目なのは悪い事ではないのかもしれないが、その分、腐れ果てた現実は、えげつない犯罪の数や悲惨な病人の群れをうなぎ上りにさせることで、かろうじて爆発を回避しているかのように見える...... (2008.12.21)
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