従来からの内猫二匹、外猫二匹に、最近、加わった子猫一匹である。子猫は、よんどころなく預かるかたちで、いわば "保護観察" 扱いで嫁ぎ先ならぬ貰い手先を模索していたのだったが、いずれも "ノー・サンキュー" のレスポンスを受けてしまった。
自分はそうは思わないが、家内に言わせると「かわいいというほどの器量じゃないみたい」ということで、そんなことが運命を決しつつあるのかもしれない。
まだまだ "子猫" と呼ぶべき状態ではあるのだが、飼うのなら "子猫" から飼いたい、という一般的な貰い手の条件たる "子猫" というイメージからは 次第に脱却しつつある。ということで、このままわが家にて"終身保護観察" 処分ということになりそうなのである。
冬場は、外猫たちには、朝夕の餌のほかに、二つの猫小屋にそれぞれ湯たんぽを差し入れてあげなければならず、結構、手が掛かるといえば手がかかる。
その子猫、みみちゃん(またの名をPちゃん......)が、この二、三日体調を崩して、それまではガツガツと食べる食欲を減退させてしまった。家内によれば、どうも腹にムシ(寄生虫)を宿したようなのである。
これまでは、食欲もあれば、動作もまるで "エイリアン" のごとくで部屋中を所狭しとかけ回り、跳びまわるヤンチャぶりであった。今まで飼った猫で一番すばしっこいのではないかと言い合うほどであった。だが、よほど気分が悪いようで、まるでオットリとして座り込むような元気のないありさまとなってしまった。
そこで、家内が、掛かり付けの獣医さんに連れて行き、いわゆる "虫下し" のクスリを服用させてもらうことになった。これで、どうにか回復に向かうはずだという。
それにしても、元気でヤンチャぶりを発揮している時は手を焼いていたものだが、病気になってパタリと大人しくなってしまうと、実に同情を誘うものだ。
人間の子どもならば、お腹が痛いとか、気持ち悪いとか、泣きながらもいろいろと訴えるのであろうが、なんせ猫のことだから黙して語らない。ジッと訳のわからない痛みに耐えるしかないのだろう。
しかし、人間さまがいろいろと思い悩み、悪戦苦闘するこの時期に、そんなことは一向お構いなく、五匹の猫たちがわれわれだけを頼みの綱にして生きている...... (2008.12.27)
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