何のためかというと、外猫たちのための "湯たんぽ" の湯を沸かすためであった。二匹がそれぞれ別の猫小屋で過ごしているため、 "湯たんぽ" も二つ用意しなければならない。だから、並みのやかんでは用を足さない。
これまでは、通常サイズのやかんと鍋を併用して、しかも、鍋で沸かした湯は一度やかんに入れ替えてでないと、口の小さい "湯たんぽ" には注げなかった。だから、手間が掛かっていたのである。しかも、時間に急かれるのがイヤであった。
家内が不在の際には、事務所から帰宅して、餌を用意してやる一方で "湯たんぽ" の準備までやろうとすると、とても忙しない気分に追い込まれる。猫たちは、 "湯たんぽ" が遅れると、行くあてがあるわけでもないくせに、小屋が居心地が悪いとフラフラと冷たい夜の闇に足を向けたりするからだ。だから大急ぎで支度をしてやらなければならず、もちろん自分の夕飯の支度どころではなくなってしまうのだ。
しかし、いよいよ、朝晩は氷点下にまで冷え込む天候となっている。もはや外猫たちには "湯たんぽ" は必須である。とても "使い捨てカイロ" で済ますことはできない。
そんなことで、とうとう本日、6L容量のステンレス製 "大型やかん" を奮発して購入したのであった。
これに関してはいまひとつの懸念があった。とかく "収納スペース" について愚痴を言う家内が何と言うかという点でなのであった。以前にも、それとなく「やかんの大きなのを買おうと思うけど......」というと、途端に "NG" を出していたからである。
しかし、冷え込む冬場はこれからが本番であり、毎日の支度のことを考えると、今を逃して判断時期はないと思えだのであった。おまけに、しばしば利用するショップが、今日は年末の "一割引きサービス" を催しているということもあった。
さっそく、今夕は、その貫禄があってピカピカに光る "大型やかん" で湯を沸かし、いつもの "湯たんぽ" の支度をしてやった。やはり、思ったとおり、それを使っての段取りはさすがにスムーズであった。これならば、今後は慌てずに済むような気がして、何となく自己満足したのであった。
まあ、猫の世話のことくらいで "大の男" が意を傾けていることを振り返ると、多少は気恥ずかしい気がしないでもない。しかし、まあいいかというところである...... (2008.12.29)
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