ウォーキングから戻った後、そのままの格好で玄関や庭の掃除を幾分念入りに行った。 庭は、土の感触を残しておこうとしているため、土が飛び石に被さったりして、結構汚れがひどくなる。普段は放置しているが、今日のような日はその飛び石に被った土を丁寧に取り除く手間をかけたりする。というのも、そうした土が履物の底に付いて、白っぽいタイル張りの玄関の床が悲惨なほどに汚れまくるからなのである。
もちろん、その玄関も丁寧に掃いた上、モップで拭き取り、小型扇風機で乾かすという念には念の入れようであった。
こう書いていると、いかにも綺麗好きこの上ないようにも受け取られかねないが、こんな掃除はまさに "大晦日" だからのことであり、普段はほとんど目を背け、目をつぶっている始末なのである。
この年末は良い天候に恵まれていてとても幸いであった。そんな陽射しに誘われてか、湿気った衣類を天日干しにしようと思い立ち、ベランダに向かう。すると、これまた日頃は放置しているベランダの床の汚れがにわかに気になり始めたのだった。
そこで、玄関や庭の掃除ではずみがついていたのであろう、よし、ここも徹底的に綺麗にしてしまおう、と意気込むことになってしまったのである。
ベランダには、さして手入れをしない鉢入りの植木がゴロゴロしていて、見るからに手間がかかりそうな雰囲気ではあった。が、ここにおいても、今日は年に一度の "大晦日" だ、という破格の思いがやる気を突き動かすことになった模様である。
そしてその後、バカな内猫たちが無理に開けようとして破いた襖の隅を、今回はこのままでいいかと一度は思っていたのに、きちんと補修したりして、それでやっと風呂で汗を流せる段取りとあいなったのであった。
いや今日は朝からマメによく働いたものだと自分を褒める気になったものであろう。自然な流れで缶ビールを取り出すことにつながったのである。明るい昼間から缶ビールというのもどうかと思ったりしたが、今日はこれからクルマを運転する用もなさそうだったし、何よりも、ここでも年に一度の "大晦日" なんだから良かろう、という思いが突き上げてきたわけであった...... (2008.12.31)
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