途中で時刻を確認してみると、10時開始の護摩に間に合うかどうかという成り行きになっていることがわかった。京急の川崎大師駅を降りてからは急ぎ足とならざるを得なかった。
今日が早7日ということだからか、あるいはウイークデイの午前ということだからか、駅前から参道までの道すがらの人通りは思っていたより少なめであり、露天商の商い風景も何だか薄ら寂しい限りであった。三が日の人出の状況は知らないが、やはり、未曾有の景気悪化という情勢が、こうしたところにも水を打って静まらせるように波及しているのだろうか、と感じさせられた。
結局、10時開始の護摩の御札の注文には間に合ったものの、護摩を焚く光景が間近で見られる本堂に入れてもらうのには間に合わなかった。しかたなく、本堂の外からその光景を眺めつつ祈願することになった。ただ、御札を受け取る段になると、外にいたために、他の多くの参詣者の行列に並ぶことなく "いの一番" で対応してもらうことができた。ものごとは、好ましくないことがあれば良いこともあり、まさに表裏一体というところかもしれない、と意味ありげに一人で合点するのであった。
今日の天候は曇天ということもあり、年末や三が日のような暖かさがまるでない。むしろ、冷え冷えとした寒さである。
また、そんな寒さもさることながら、帰りの道で再び眺める露天商の様子はさらに寒々として目に映った。参詣者たちもそそくさと急いでいるようだったし、店の者たちも、売れなくてもしょうがないか......、といった活気のなさ、諦めムードが伺えないでもなかった。客観情勢の景気が悪いムードとぴったりと同調している気配だと言うべきか......。
自分も、やや風邪気味で気分が優れないこともあったため、これまた恒例の久寿餅のみやげだけをそそくさと買って帰路についたのであった。
さぁて、今年はどうやって元気を出したらいいのかという難問が、片時も頭から離れないかのように...... (009.01.07)
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