毎日のように、 "景気悪化" を話題とせざるを得ないのが残念ではある。
こんな状況で、それでは一体どんなジャンルの "羽振り" がいいのかについては、誰しもが関心を示す点であるはずだ。自分とて同じである。
一様には言えないようだが、ネット関連の "頂上付近" は相変わらず "羽振り" がよさそうである。
先日も、<米アマゾンの10―12月、純利益9%増 割安さで独り勝ち>という報道があった。以下のとおりだが、まさにそうした「独り勝ち」現象が生まれる社会・経済構造の現代だということなのだろう。
<米アマゾンの10―12月、純利益9%増 割安さで独り勝ち
ネット小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムが29日発表した2008年10―12月期決算は、売上高が前年同期比18%増の67億400万ドル(約6000億円)、純利益が9%増の2億2500万ドルだった。景気悪化で個人消費が冷え込むなか増収増益を確保。不振の米小売業界で「独り勝ち」の様相が強まっている。
……
部門別の売上高は、書籍やCD、DVDなどメディアが9%増の36億4000万ドル、家電や衣類などを含む部門が31%増の28億8900万ドル。電子書籍端末「キンドル」が「予想を超える強い需要」(ベゾス氏)を示すなど新規事業も伸びた。地域別の増収率は北米が18%、日本・欧州など海外が19%となった。(シリコンバレー=村山恵一) (11:22)>( NIKKEI.NET 2009.01.30 )
これに加えて、今日は下記の記事が目を引いた。 "アマゾン" も同様であるわけだが、<インターネット経由での個人向け通信販売や預金、保険など>が、要するに "羽振り" が良いというのである。
<ネット経由、不況下で拡大 モノもカネも、お得感求めて
金融危機や景気の低迷が深刻になる中で、インターネット経由での個人向け通信販売や預金、保険などが伸びている。ネット通販大手の楽天とヤフーの2008年12月の取引高は単月で過去最高を記録。ソニー銀行などインターネット専業5行の08年末の預金残高は、1年前から約40%増えた。消費者が価格や金利に対する見方を一段と厳しくする中、既存の店舗やサービスに比べて、お得感や利便性が高いネットが支持を集めている。
会員数が約4250万人と国内最大の仮想商店街、「楽天市場」では同月の取引高が750億円。同2位のヤフーの通販サイトも12月実績が前年同月比20%増となり、金額は非公表ながら過去最高だったとしている。>( NIKKEI.NET 2009.02.02 )
片方では、インターネット関連業種の収益が伸び悩みにあるとの指摘もあるようだったが、個人消費者などの "購買スタイル" が、さまざまな理由によって "インターネット経由" へと移行しつつある事実は打ち消し難いようである。
こういう傾向が強いだけに、この "景気悪化" の状況に対処するのにも、やはり "インターネット経由" という視点が外せないと思われるのだ…… (2009.02.02)
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