駅前などにある暗闇の駐輪場で自分の自転車を探すのは骨が折れそうだ。まして、一日の仕事を終え、ヨレヨレになっている時ならばなおさらのことかもしれない。
そんな日常的なちょっとした苦痛をリカバリーするような "マイ自転車探し" とでもいったアイディアが商品化されたとかだ。
暗闇の駐輪場で、手元の "発信器" を操作すると、マイ自転車に取り付けたランプが点滅し、ちょっとしたアラーム音も鳴るというものらしい。
昨晩のTVでのとある報道番組で、中小規模の企業がアイディアで挑戦する様子を紹介していたのである。
そのアイディア以外にも、拍手(かしわで)を打つと、天井近くに据え付けられた神棚のお灯明(ランプ)が点灯するというものや、串に刺さった団子や焼き鳥を素早く串からはずして食べやすくするお皿などが紹介されていた。
共感こそすれ、そのアイディアの素晴らしさに仰天させられるというようなものではないのである。が、値段が手頃であれば試してみようか、という気持ちにはさせられる。
そんな日常的なちょっとした苦痛をリカバリーするような "マイ自転車探し" とでもいったアイディアが商品化されたとかだ。
暗闇の駐輪場で、手元の "発信器" を操作すると、マイ自転車に取り付けたランプが点滅し、ちょっとしたアラーム音も鳴るというものらしい。
昨晩のTVでのとある報道番組で、中小規模の企業がアイディアで挑戦する様子を紹介していたのである。
そのアイディア以外にも、拍手(かしわで)を打つと、天井近くに据え付けられた神棚のお灯明(ランプ)が点灯するというものや、串に刺さった団子や焼き鳥を素早く串からはずして食べやすくするお皿などが紹介されていた。
共感こそすれ、そのアイディアの素晴らしさに仰天させられるというようなものではないのである。が、値段が手頃であれば試してみようか、という気持ちにはさせられる。
紹介された企業では、こうしたアイディア発案は公式的部署、たとえば企画部とか研究開発部とかが担うのではなく、一般社員たちが提案するのだという。そこが注目されたらしい。
こんな厳しい時代であるから、 "従来の本業の延長" では見通しが立たない。そこで、全社一丸となって小さなアイディアを吟味しながら "新商品開発" に挑戦しているというわけなのである。
果たして、こうした挑戦が奏功するのかどうか、それはとりあえず措くべきだろう。とにかく、こうした時代環境においては、持てる力の100%以上がいかんなく発揮されることが重要なのだと思われる。
また、 "従来の本業の延長" に固執すべきではない、というポイントも重要なのであろう。この日誌でも、< "新しいジャンルの需要発掘、需要形成" が緊急課題 ......>(2009.02.15)と書いたのは、まさしくこうした文脈だった。
先日も、とあるマーケット評論家がシビァな評論をしていたものである。
つまり、今回の一連の "経済危機" は、決して一過性のものではなくて、決定的な "爪痕" を残すのではないか、というのである。その "爪痕" とは、 "消費傾向・構造" の決定的ともいえる変化であり、ラグジュアリーなモノ、高いモノ、安くてもありふれたモノなどは次第に見向きもされなくなる。そのプロセスでは、ダンピングのような値崩れも起こるだろうけれど、それでも買わない、という風潮が強まる。
だから、商品・製品の提供側は、従来路線での "コスト引下げ=価格引下げ" に邁進しても思うような結果が期待できない、というのである。
ではどうすればいいのか。まさに、 "新しいジャンルの需要発掘、需要形成" 以外にないというわけで、自身も強くそう感じていただけに意を強めることになったのである。
渓流釣りなどではよく言われてきたものだが、アプローチしやすい釣り場というものは、すぐに "荒れる" のである。要するに、どんなに餌の量を多くしても "食い飽きる" ことになってしまった魚たちは寄り付かないのだ。まして、川の流れに何らかの異変を感じて警戒心が刺激されていればなおさらのことであろう。
そんな場合には、二つの対処法しかなく、一つは "荒らされていない" 上流にさらに上るか、もう一つは並みの餌ではない意表を衝くような変わった餌で挑戦するか、ということなのである。
いずれにしても、生きた魚たちが持つ最大の特徴である "好奇心" を度外視して、空腹に違いないと決め込んでいても勝ち目はなさそうなのである。
こうした点を考慮するならば、 "コスト引下げ=価格引下げ" だけでこの "百年に一度" の "食い渋り(消費低迷)" に立ち向かおうとするのは、ちょっと違うような気がするのである。
現代人ならば誰でもが秘めている "根強い好奇心" のようなものをどう "ビルトイン" するのかが、アイディアパースンたちの腕の見せ所となりそうだ...... (2009.02.20)
こんな厳しい時代であるから、 "従来の本業の延長" では見通しが立たない。そこで、全社一丸となって小さなアイディアを吟味しながら "新商品開発" に挑戦しているというわけなのである。
果たして、こうした挑戦が奏功するのかどうか、それはとりあえず措くべきだろう。とにかく、こうした時代環境においては、持てる力の100%以上がいかんなく発揮されることが重要なのだと思われる。
また、 "従来の本業の延長" に固執すべきではない、というポイントも重要なのであろう。この日誌でも、< "新しいジャンルの需要発掘、需要形成" が緊急課題 ......>(2009.02.15)と書いたのは、まさしくこうした文脈だった。
先日も、とあるマーケット評論家がシビァな評論をしていたものである。
つまり、今回の一連の "経済危機" は、決して一過性のものではなくて、決定的な "爪痕" を残すのではないか、というのである。その "爪痕" とは、 "消費傾向・構造" の決定的ともいえる変化であり、ラグジュアリーなモノ、高いモノ、安くてもありふれたモノなどは次第に見向きもされなくなる。そのプロセスでは、ダンピングのような値崩れも起こるだろうけれど、それでも買わない、という風潮が強まる。
だから、商品・製品の提供側は、従来路線での "コスト引下げ=価格引下げ" に邁進しても思うような結果が期待できない、というのである。
ではどうすればいいのか。まさに、 "新しいジャンルの需要発掘、需要形成" 以外にないというわけで、自身も強くそう感じていただけに意を強めることになったのである。
渓流釣りなどではよく言われてきたものだが、アプローチしやすい釣り場というものは、すぐに "荒れる" のである。要するに、どんなに餌の量を多くしても "食い飽きる" ことになってしまった魚たちは寄り付かないのだ。まして、川の流れに何らかの異変を感じて警戒心が刺激されていればなおさらのことであろう。
そんな場合には、二つの対処法しかなく、一つは "荒らされていない" 上流にさらに上るか、もう一つは並みの餌ではない意表を衝くような変わった餌で挑戦するか、ということなのである。
いずれにしても、生きた魚たちが持つ最大の特徴である "好奇心" を度外視して、空腹に違いないと決め込んでいても勝ち目はなさそうなのである。
こうした点を考慮するならば、 "コスト引下げ=価格引下げ" だけでこの "百年に一度" の "食い渋り(消費低迷)" に立ち向かおうとするのは、ちょっと違うような気がするのである。
現代人ならば誰でもが秘めている "根強い好奇心" のようなものをどう "ビルトイン" するのかが、アイディアパースンたちの腕の見せ所となりそうだ...... (2009.02.20)
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