こうした時期だからこそ気をつけなければならないことがあるようだ。
誰もが "仕事" に飢えている。ますますこの傾向が強まりつつある。そんな時に、唐突に "仕事" の話が舞い込んだなら、大体が嬉々として飛びつくのではなかろうか。
元来、 "仕事" の受発注は "相互信頼" の関係の上で成り立つ。その典型が、日本では "親会社-子会社" といった親子関係にも模せられる "相互信頼" であろう。
そうした縦型の関係ではなくとも、 "馴染み" の関係で暗黙の "相互信頼" が培われて問題なく運用されてきたはずである。
誰もが "仕事" に飢えている。ますますこの傾向が強まりつつある。そんな時に、唐突に "仕事" の話が舞い込んだなら、大体が嬉々として飛びつくのではなかろうか。
元来、 "仕事" の受発注は "相互信頼" の関係の上で成り立つ。その典型が、日本では "親会社-子会社" といった親子関係にも模せられる "相互信頼" であろう。
そうした縦型の関係ではなくとも、 "馴染み" の関係で暗黙の "相互信頼" が培われて問題なく運用されてきたはずである。
ところが、こうした慣習的な "取引関係" が、ここに来て大きな打撃を被り、機能しなくなってしまったのが現状の不況であるに違いなかろう。時代環境がどう変わろうとも、継続されると思われていた "馴染み" の "相互信頼" 的な "取引関係" が頼りにならなくなったということだ。
そうなると、 "受注側" は当然新たな "取引相手" を確保しなければならなくなる。しかし、これはそんなに簡単なことではない。現在のような、まさしく経済界全体が "総崩れ" している状況ではなおさらのことである。
だから、誰もが "仕事" に飢える、そんな事態が生じていると言える。
こんな状況の真っ只中では、確かに、 "新規顧客" 獲得に向けたさまざまな "挑戦" が推奨される。まさに、新たな突破口を探り当てるためには、旧態依然としたビジネス姿勢では思うような展開はできないはずだ。大なり小なり "新たな道やジャンル" を模索せざるを得ないであろう。 "挑戦姿勢" が求められているわけだ。
それはその通りだと思えるが、今ひとつ留意すべきことがありそうに思えるのである。とかく、新たなことに関心を奪われると、ややもすれば "脇が甘くなる" のが人の常であろう。この辺にヘンな "落とし穴" がなければいいが......、と思うのである。
"詐欺" めいた話は、お年寄りたちだけが気をつければいい話ではないのかもしれない。ここへ来て、企業経営に携わる者たちもとことん追い詰められている。そんな状況下では、アブノーマルなことが起きても不思議ではなさそうだと感じる。
"馴染み" の "取引関係" が頼れなくなったという状況は、仕事のジャンルが新しくなり "馴染み薄" となるかもしれないと同時に、 "取引相手" に関しても同様のことが言えるのではなかろうか。
なおかつ、 "馴染み" の "取引関係" の中でひょっとしたら "無防備" になっていたかもしれない "取引姿勢" は結構危ないのかもしれない。
まして、 "仕事" になるかもしれないという話ともなれば、勢い "脇が甘くなる" のではなかろうか。どうしても、手前勝手な希望的観測で状況判断をしてしまいがちになりそうである。
今一点、気になる点も加わる。
昨今は、新規の "取引関係" の候補が登場するその仕方に新しい特徴がありそうだと思える点である。つまり、 "ネット検索" で御社のことを知りました、というようなアプローチのことなのである。
一昔前ならば、何のつてもなく、新規取引に訪れる者に対しては相応の警戒心を抱いたに違いないが、 "ネット検索" で......となると、そうした警戒心が薄められてしまいそうである。この辺の事情も、結構、警戒しなければならない点なのではなかろうか。
過敏に警戒心ばかりを張りめぐらせるのはチャンスを逃がすことにもつながりそうではある。しかし、こんな時期、最も悲惨なのは "脇の甘さ" でしくじることではなかろうか。 "ウマい話" にはもちろん警戒すべきであろうが、そうでもない話にも、今どきそんな投資をしようとする者がいるのか、というくらいの詮索があっても良さそうである...... (2009.03.10)
そうなると、 "受注側" は当然新たな "取引相手" を確保しなければならなくなる。しかし、これはそんなに簡単なことではない。現在のような、まさしく経済界全体が "総崩れ" している状況ではなおさらのことである。
だから、誰もが "仕事" に飢える、そんな事態が生じていると言える。
こんな状況の真っ只中では、確かに、 "新規顧客" 獲得に向けたさまざまな "挑戦" が推奨される。まさに、新たな突破口を探り当てるためには、旧態依然としたビジネス姿勢では思うような展開はできないはずだ。大なり小なり "新たな道やジャンル" を模索せざるを得ないであろう。 "挑戦姿勢" が求められているわけだ。
それはその通りだと思えるが、今ひとつ留意すべきことがありそうに思えるのである。とかく、新たなことに関心を奪われると、ややもすれば "脇が甘くなる" のが人の常であろう。この辺にヘンな "落とし穴" がなければいいが......、と思うのである。
"詐欺" めいた話は、お年寄りたちだけが気をつければいい話ではないのかもしれない。ここへ来て、企業経営に携わる者たちもとことん追い詰められている。そんな状況下では、アブノーマルなことが起きても不思議ではなさそうだと感じる。
"馴染み" の "取引関係" が頼れなくなったという状況は、仕事のジャンルが新しくなり "馴染み薄" となるかもしれないと同時に、 "取引相手" に関しても同様のことが言えるのではなかろうか。
なおかつ、 "馴染み" の "取引関係" の中でひょっとしたら "無防備" になっていたかもしれない "取引姿勢" は結構危ないのかもしれない。
まして、 "仕事" になるかもしれないという話ともなれば、勢い "脇が甘くなる" のではなかろうか。どうしても、手前勝手な希望的観測で状況判断をしてしまいがちになりそうである。
今一点、気になる点も加わる。
昨今は、新規の "取引関係" の候補が登場するその仕方に新しい特徴がありそうだと思える点である。つまり、 "ネット検索" で御社のことを知りました、というようなアプローチのことなのである。
一昔前ならば、何のつてもなく、新規取引に訪れる者に対しては相応の警戒心を抱いたに違いないが、 "ネット検索" で......となると、そうした警戒心が薄められてしまいそうである。この辺の事情も、結構、警戒しなければならない点なのではなかろうか。
過敏に警戒心ばかりを張りめぐらせるのはチャンスを逃がすことにもつながりそうではある。しかし、こんな時期、最も悲惨なのは "脇の甘さ" でしくじることではなかろうか。 "ウマい話" にはもちろん警戒すべきであろうが、そうでもない話にも、今どきそんな投資をしようとする者がいるのか、というくらいの詮索があっても良さそうである...... (2009.03.10)
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