"雑多な経験" と "勘" というものはあながち軽視できない ......

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 技術的作業にトラブルは付き物であるが、当惑させるのは、ロジックの問題ではなくて "環境" の制約によるものであり、それは見当がつきにくくて困る。つまり、人為的な "環境" 設定の中に、「そういうことになっているんです」という条件が組み込まれていて、それが知らされていないようなケースのことなのである。
 今日も、そんなトラブルに遭遇して右往左往させられてしまった。たまたま、自分側にもちょっとしたミスがあって、タイミングから言えば、それが原因であるかのような思い込みをさせられたことも、事を複雑にしてしまったようだ。
 若干うろたえる気分を抱きながら、あれやこれやと原因を詰めていったところ、そんなこと知らされてなかったよ~、と言いたいような制約条件をプロバイダー側のサーバーに見出したのであった。詳細は措くが、要はサーバー使用容量の制約であり、しかも、契約容量全体のそれではなく、特殊な領域についての制約だったのである。
 契約容量全体の制約については、これまでにも何回か遭遇した経緯があったので、当初はそのことかもしれないと推測した。ところがそうではなかった。
 こんなふうに、技術的原因というよりも、人為的に定められた環境設定条件が隠れていると、それを認識するのは結構骨が折れる。
 発見に至ったのは、散々あれこれと試行錯誤をしながら、サーバーのとある領域に占めるやや大き目のサイズのファイルの存在に気づいたことによってであった。その時は、そいつが "犯人" だとは予想しなかったが、とりあえず、試しに "除去" してみることにした。もちろん、そのファイルの働きを吟味してからのことである。すると、見事、復旧したのであった。どうも、そのファイルが置かれたサーバーの領域に、容量制約があったということのようであった。
 まあ、こうしたことは決して無いことではないと言うべきなのであろう。となると、そうした問題を見つけるのは、ほとんど "勘" に頼ると言うべきかもしれない。
 その点で言えば、 "数字の大きさ" というものがそれなりにヒントになりそうだと思った。つまり、平常時や他の同類のもの(ここではファイル)と比べて、やや大きい、あるいは異常に大きいというような場合、その周辺をマークしてみるということである。
 こうしたことを進めるのは、知識がどうこうというよりも、やはり "勘" に頼るしかないことのようにも思えた。そして、その "勘" というものは、経験、しかもいろいろな経験の積み重ねの上で成立しそうだ、とも......。

 日頃から感じてきたことであるが、何事によらず、こうした "雑多な経験" とそれらによって当人も気づかないようなかたちで培われる "勘" というものは事ほど左様に重要なもののようである。この辺が、知識万能的な風潮を警戒するところでもある...... (2009.04.08)












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