"他者を欺いてまで自己の利を追求" しようとする意志 ......

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 花見の季節だなぁ、なんぞと思う間もなく、桜の樹は葉桜になってしまい、新緑の季節へと急旋回している気配だ。もう、ゴールデン・ウイーク間近だというのだから、まさに光陰矢のごとしと言うべきか。
 もっとも、ここ何年も、春の季節をのんびりと、じっくりと堪能した覚えなぞない。世知辛い雑事の推移を追って、あくせくする連続であったような気がする。仕事や生活の場から離れて風光明媚な自然に接することもとんとご無沙汰している。精々、都会のただ中に残された慎ましやかな自然で目が休まるくらいであろうか。まあ、それで十分かなぁ、と思うことにしている。
 ただ、やはりわれわれのような古い世代にとっては、やはり自然の光景というものが、どんなに高級で見事なメディア画像にも増して生活感覚の支えになっているような気がする。気持ちが許せる希少な対象だということであろうか。
 自然の姿にはそれなりのロジックや意志が潜んではいるのだろうけれど、人工物のような厚かましさや、傲慢さや、小賢しさが無く、目を向ける者を無条件な寛大さで受け容れるところがいい。
 都会生活で、人間の小賢しい作為が過剰に盛り込まれた人工物に取り囲まれていると、やはり鬱陶しくてならない。それは、人間関係においても、人を見たら収益をもたらす顧客、市場の一人だと見なして迫ろうとする、その鬱陶しさと相通じると言えようか。

 この期におよんで "人間の作為" をどうこうと言うのは時代錯誤も著しいということになるが、きっと "人間の作為" 全般が問題なのではなくて、 "他者を欺いてまで自己の利を追求" しようとする、そうした意志をみなぎらせた "人間の作為" が煩わしく感じ取れるからなのではなかろうか。
 現在、人々の生活空間が非常に息苦しい空間へと急速に変わり果てているのも、結局はこうした意味合いの "人間の作為" が充満しているからに違いなかろう。
 さてさて、一体どうしたものであろうか。少なくとも、寡黙で静かに佇んでいる自然全体は、そうした "人間の作為" を歯牙にもかけないでいるように見える。だからこそ、人間に安らぎを与えているのかもしれない...... (2009.04.24)












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