ただ、 "変わってゆけるもの" だけが生き残り得る ......

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  "差別化" という言葉はやや扱いにくい。 "差別" という言葉の部分が別のニュアンスを引き込むからかもしれない。
 ただ、ビジネス領域で一般的に口にされる "差別化" というタームは、懸念されるような意味合いを含んではおらず、製品や商品において<他との違いを明確にして、独自性を積極的に示すこと>を意味する。そんなことをするのは "差別" ではないか、という人はまずいないであろう。

 モノやサービスが売れなくなると、やはり、 "差別化" の重要性が立ち上がってくるものだ。価格を引き下げることでの優位性作りというのは自ずから限界があるだろうし、安くしても売れないモノは売れない。
 どうしても、量的基準での "差別化" ではなく、質的な違いでの "差別化" がクローズアップされざるを得ないのだろう。
 こうした点は、モノやサービスに限らず、就職戦線での人材の能力についても、また市場競争での企業のあり方でも同じことが言えるのであろう。需要全般が縮小するならば、他との違いという "差別化" された売り物を持たない人材や企業は、どうしても需要を充たす機会にありつけなくなる。まあ、これが厳しい競争ということなのであろう。
 こうした動きが、公平な条件や環境で行われているのかどうかは一つの問題ではあろう。たとえば、全く同じ職務を担いながら、正社員と非正規社員との格差が著しい場合は、まさに "差別" という言葉にふれることになる。
 もっとも、こうした非合理に目をつむってあぐらをかいている企業は、やがて優秀な人材から見放されて行くという、逆淘汰を受けることになるのであろう。

 ところで、いろいろな制度的、実態的な矛盾はあるのは承知しているが、それでも、休職側の人材や生き残りを目指す企業は、やはり自身に "差別化" 要素をどんどん形成してゆく構えと努力が必要なことは否定できないはずである。
 以前、何であったか次のような表現(正確ではないが)に出会ったことがあった。

<強いものがいつまでも強いわけではない。弱いものがいつまでもそうであるわけもない。ただ、 "変わってゆけるもの" だけが生き残り得る......>

  "変わる" ということは、要するに昨日の自分に対して "差別化" をはかって行くことだと言うことも可能だ。まあ、歳をとると "劣化" というマイナス方向での "差別化" も生じてしまうわけだが、それにもめげず、何らかのプラス方向での"差別化" 要素を上乗せしたいものである。
 そして、その結果、昨日の自分に対してだけではなく、他のコンペチターに対しての "差別化" がなされてゆくならばありがたいことだということになろう。

 また、 "差別化" を目指す時、できればより "難易度の高い対象" に目を向けるのが正解なのだろうと思われる。誰でもできそうな低いハードルを越えたところで、そのことで達成される "差別化" は高が知れていよう。
 多くの者たちが敬遠するような "難易度の高い対象" 、それなりの高さのハードルに挑戦してこそ、意味のある "差別化" がなされるのだと......。
 たぶん、それ相応に時間を掛けて粘るならば、 "高い難易度" と思える事柄も次第に変わってくるのではなかろうか。問題は、先入観や初見での印象によって臆病風を吹かせることなのかもしれない...... (2009.04.28)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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