大型連休明けで気分が冴えないところへ持って来て、この鬱陶しい天候である。さぞかし、多くの人が不機嫌となっているのではなかろうか。そういう自分も同様である。
もとより大型連休に見合ったことなぞ何一つとしてやれなかった自分だから、 "宴の後" といったような気分は毛頭ない。ただ、五月だというのに、 "五月晴れ" からは程遠い、まるで梅雨時のような天候にはげんなりしている。台風が近づいたとかとも聞くと一体どうなっているのかと怪訝に感じる。
さまざまな不安が矢継ぎ早で発生している昨今である。が、ふと気づくと "慣れっこ" にもなり始めている自分自身を自覚したりする。あまり良いことだとは思えないのだが、そうした環境の事実が自身にもひたひたと近づく感触を持つと、どうしてもそれらに意が奪われて、いろいろなことが見えなくなったりもしていそうだ。
"対岸の火事" のように遠くの出来事であったりすると、それらに不安感を抱いたりもする、あるいはできるのであろうが、自身も巻き込まれつつある状況となっては、もはや不安感どころではなくなるのかもしれない。そして、そうした切迫した状況が、本来であれば不安感などによって感じられる環境変化の事実を、実にさらりと見過ごしたりさせるのかもしれない。
もとより大型連休に見合ったことなぞ何一つとしてやれなかった自分だから、 "宴の後" といったような気分は毛頭ない。ただ、五月だというのに、 "五月晴れ" からは程遠い、まるで梅雨時のような天候にはげんなりしている。台風が近づいたとかとも聞くと一体どうなっているのかと怪訝に感じる。
さまざまな不安が矢継ぎ早で発生している昨今である。が、ふと気づくと "慣れっこ" にもなり始めている自分自身を自覚したりする。あまり良いことだとは思えないのだが、そうした環境の事実が自身にもひたひたと近づく感触を持つと、どうしてもそれらに意が奪われて、いろいろなことが見えなくなったりもしていそうだ。
"対岸の火事" のように遠くの出来事であったりすると、それらに不安感を抱いたりもする、あるいはできるのであろうが、自身も巻き込まれつつある状況となっては、もはや不安感どころではなくなるのかもしれない。そして、そうした切迫した状況が、本来であれば不安感などによって感じられる環境変化の事実を、実にさらりと見過ごしたりさせるのかもしれない。
典型的な例は、あの "豚インフルエンザ" の広がりであろう。これまでに、 "鳥インフルエンザ" の恐ろしさ、 "パンデミック・フルー" の襲来などと騒がれ、不安と恐怖が掻き立てられていた割には、何だか現状の推移に対する人々の反応は緩やか過ぎるような気がする。
この連休では、 "果敢に" 海外へと出かけた人々も少なくなかったようだ。自分のような臆病者にはとても信じ難い事実であった。
確かに、 "鳥インフルエンザ" に比べると死亡率も高くはなく、過剰な心配はしなくてもよいのかもしれない。が、それにしても、高を括っているというか、危険だと思われる現象への警戒心が鈍磨していそうだ。
人の感覚というのは、かなり "相対的" なものだとも言われている。こうした今回の異変の直前には、 "世界同時金融危機" という大事件に見舞われていただけに、 "豚インフル" なんぞ......、という構図があるのだろうか。
しかし、 "得体の知れない事態" に対して、決して高を括るべきではなさそうに思えてならない。ひょっとしたら、したたかなウイルスめらは、今の季節を狙っているのではなくて、やがて到来する秋、冬をこそターゲットにしていないとは言えないような気がしないでもない。ウイルスとの闘いにおいては、過剰とも言えそうな警戒がちょうどよいのかもしれない。
それにしても、別に、環境変化の一々に不安と慄きで向かうべしとは言わないにしても、ほとんど何の根拠もない希望的観測だけで高を括る人々が少なくないのが気にかかってならない。経済状況にしても、このところの株価はウソのように高値を目指しているようだが、何の根拠があってそうなっているのであろうか...... (2009.05.07)
この連休では、 "果敢に" 海外へと出かけた人々も少なくなかったようだ。自分のような臆病者にはとても信じ難い事実であった。
確かに、 "鳥インフルエンザ" に比べると死亡率も高くはなく、過剰な心配はしなくてもよいのかもしれない。が、それにしても、高を括っているというか、危険だと思われる現象への警戒心が鈍磨していそうだ。
人の感覚というのは、かなり "相対的" なものだとも言われている。こうした今回の異変の直前には、 "世界同時金融危機" という大事件に見舞われていただけに、 "豚インフル" なんぞ......、という構図があるのだろうか。
しかし、 "得体の知れない事態" に対して、決して高を括るべきではなさそうに思えてならない。ひょっとしたら、したたかなウイルスめらは、今の季節を狙っているのではなくて、やがて到来する秋、冬をこそターゲットにしていないとは言えないような気がしないでもない。ウイルスとの闘いにおいては、過剰とも言えそうな警戒がちょうどよいのかもしれない。
それにしても、別に、環境変化の一々に不安と慄きで向かうべしとは言わないにしても、ほとんど何の根拠もない希望的観測だけで高を括る人々が少なくないのが気にかかってならない。経済状況にしても、このところの株価はウソのように高値を目指しているようだが、何の根拠があってそうなっているのであろうか...... (2009.05.07)
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