この間、一気に一千冊以上の愛読書を処分 ......

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 この何日かで、事務所内の "蔵書(?)" を千冊ほど処分したことになる。以前ではとても考えられなかったことだ。これらの書籍を廃棄処分することに、逐一抵抗感を示さずにはいられないはずだったからである。
 それが一変した。現時点での関心の有無、あるいは今後どんなかたちで役立つであろうか、という視点で瞬時に選別し続けたのである。
 また、第一弾で "買取" 依頼をかけたとある業者による査定価格が、とてつもなく低かったことで、現時点での世間相場というものを了解したことも、廃棄処分への "雪崩現象" を誘ったこともありそうだ。
 もっと言えば、こうしたドラスティックな処分を可能としたのは、この半年足らずの間の世界の激変だと言うこともできよう。まさに、従来の "価値観" を引っくり返すような世界環境の変化は、どう言ったらいいのだろうか、モノへの執着心を一変させてしまったようだからである。
 今後生き続けていくために、果たして何が必要であり、何が役に立たなくなってしまったかを直感的に教えたのが、その環境激変自体だったように思える。

 例えば、自分の "蔵書(?)" の中には、かなりの技術関係書の類が含まれていた。しかし、大半は、過去のある時点での関心に応えてくれたものだが、今後も役立ち続ける保証はほとんどなくなっている。それほどに技術環境の変化は急速であったし、加えて、それらの技術要素がビジネスなどの社会的要請に応え続ける可能性ははなはだ希薄となってしまったようである。
 また、経済環境、社会環境、そしてビジネス状況にしても、やはりこの間の大異変が、決定的だと言えるほどの影響を及ぼし、かつての知識・情報の価値を瞬く間に色あせさせてしまった感がある。
 したがって、その都度そうした知識・情報を追っかけるために入手してきた書籍群も、あたかも "夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡(松尾芭蕉)" という感触で受けとめざるを得なくなったわけだ。
 まして、大学院での研究生活時代に愛読していた書籍なぞは、一冊一冊を手にすれば、甘酸っぱい懐かしさが込み上げてはくるものの、もはや今後もう一度手にすることもなかろう......、という判断が促されてしまった。

 こうして、およそ一千冊以上の古書、中古本、新古本を処分したのである。ただ、はじめから再生紙になることが定まっているような廃棄はせずに、少しでも望む人、必要とする人の手に渡る可能性が残された古本流通業者の手に委ねたのである。
 半数近くは大手業者に任せ、ほとんどタダ同然の査定を受けてしまったが、それに多少懲りたのか、残り半数は、ネット上でニュービジネスとして展開している業者に任せようとしている。まあ、買取価格の多少よりも、儲け主義に走り過ぎる大手業者に心通った愛読書を手渡すのが、何となく不愉快だったまでである...... (2009.06.04)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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