人材の地道な "評価" = "育成" に向けた人事考課設計 ......

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 われわれのこのサイトの一角には、 "SE Human Assessment ソフトウェア技術者のための評価と人事考課" というページが置いてある。( http://www.bb.din.or.jp/~adhocrat/index.htm
 まあ、一般的には "人通り" の少ないページである。それでもソフト関連会社の経営者や人事関係部門の方々が、キーワード検索か何かで訪れてくれている。
 そして、 "いまだに" このページで "ネット販売" しているコンテンツを発注してくれたりするのである。
  "いまだに" と書くのは、実は、このコンテンツをリリースして、 "飛ぶように売れた" (事実、累計すれば、全国各地のソフト関係会社一千社弱が購入してくれた経緯がある)のは、もう二十年も前(1988年~)のことだからである。
 環境変化の激しさから、一時は "そっとしておいた" のだったが、事あるごとに問合せが来るものであったから、2004年にこのジャンル専用のページを立ち上げたのであった。さすがに "旧い" コンテンツであるため、 "復刻版" とか "復刻リニューアル版" と銘打って紹介させてもらわざるを得なかった。
 ちなみに、その時に地元新聞は一面トップで次のように紹介してくれていた。

<アドホクラット SEの評価、育成ソフト販売
    サイト開設 一部を紹介 人事考課で新基準
 ソフト開発の㈱アドホクラットはこのほど、ソフトウェア技術者(システムエンジニア=SEなど)の評価と育成をテーマにしたサイトを開設し、CDの販売も始めた。「これまでの取り組みの集大成」(社長)と自信をみせる同サイトは成果主義を重んじてきたこれまでの評価システムに一石を投じる内容に仕上がっている。
 ......>( 相模経済新聞 2004.07.10 )

 今日、こんなことを "蒸し返して" いるのは、実は、ここに来てまたまた何社もから "注文" が訪れているからなのである。
 今までにもあったことであるが、ソフト業界が不景気となり、リストラその他で人員整理が落ち着く頃になると、経営者たちは、 "企業の再立ち上げ" というような意味合いで "人事考課制度" の刷新を図ろうとされるようである。こうした制度の "リニューアル" は、まさにこのような時期でないとなかなか推進できないという実情が垣間見える。
 とともに、今回の不景気をもたらした世界同時不況は、特殊な金融危機ではあったが、 "成果主義への不信感" とでもいうものにも目を開かせた可能性があったようだ。
 米国流の、 "成果" を目指す "急ぎ働き" とでもいうスタイルが、この国の現在にあってはどうもしっくりとしないのではないか......、というひとつの卓見が立ち上がり始めているのかもしれない。

 もともと、ソフトウェア開発という業種は、開発ジャンルにもよるとは思えるが、一品生産(制作)という点からしても、 "職人"、"芸術家"、"クリエーター" が携わる仕事領域と良く似ている。そして、こうした領域に携わる技術者たちは、工場労働者でもなければ、また一般サービス業の従業者とも異なることになる。
 したがって、その "評価" のあり方もそれなりに特殊性を持つ。もちろん、上記のような荒っぽい "成果主義" 傾向になだれ込んでしまうと、その "生産性" は甚だ疑わしいものとならざるを得ないようである。
 また、 "評価" というものは、 "育成" の過程に多大な影響を及ぼさずにはおかないものであろう。つまり、 "評価" = "育成" を表裏一体のものとして取り扱う必要が生まれてくるということなのである。
 これらの事実を、開発現場の実態を踏まえながら練り直し、 "成果主義" でも "理想主義" でもないかたちにまとめ上げたのが、われわれのこのシステムだったのである。

 したがって、振り返って自画自賛をするならば、これはある意味で、時代環境を越えた "普遍的" な観点だったのであり、多少大袈裟な表現かもしれないが "復刻版" と銘打ったとしてもさほどおかしくはないように思えたのである。
 まあ、人の能力発揮がすべてだと言って、決して間違いではないソフト関連開発業種である。再び、絵空事の "成果主義" 的人事考課制度に舞い戻ることなく、人材の地道な "評価" = "育成" に向けた人事考課制度を設計する、そのための一助となってくれれば望外の幸せだと見守っている次第である...... (2009.06.18)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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