やがて三本足となるまでは、身体を活動的に ......

　いろいろと気の滅入ることばかりであるが、この間の "肉体労働者" 的な生活は良いきっかけであったかと思っている。何かと "億劫" となりがちな傾向も、身体を動かし続けてきたためか、幾分往なされてきたように感じている。悪くない傾向である。
　それに、身体を使って汗をかいていると、それだけでも気が晴れるというものだ。前にも書いたとおり、そうした折に、身体だけが財産であった若い頃に汗を流したいろいろな情景が思い出され、気分がリフレッシュされたりもする。
　たぶん、ハイキングや登山などで汗を流すならば、さらに気分が変わるところなのであろう。つい先日、中高年の方たちの登山での遭難事故が痛ましい限りであった。だが、その年齢で何故登山なのかというような疑問はいっさい持たなかった。若い時代に仮にも登山経験を持った者ならば、その爽快さだけではなく、自分の若い頃へのノスタルジーをも含めて十分に動機付けされるものだと思える。

　幸運にも、自分の身体が自由になる時には、精一杯、活動的に動くべきなのだろう。 "億劫" がるなんぞは論外であり、むしろ、ありがたくうれしく感じながらそうすべきなのだとつらつら思う。人間は四本足から、二本足へ、そして三本足になると言われるが、三本足となるまでの間は、大いに身体の活動を重要と考えたい。脳の働きも重要ではあるが、そこに偏った思い入れをしない方が良さそうだ......　(2009.07.23）