"案ずるより産むが易し" の意に思い入れするのが良さそうか......

　それはそうとして、そうした "何か" や "駆動力" は、当然どこかで途切れたりする。どんなものでも区切りがつき一段落するからである。
　そんな時、もちろん相応の安堵感が訪れるものの、もうひとつ訪れるものがある。これまでとにかく当面の行動を駆り立てていたものが一応無くなるわけであるから、虚脱感というか、所在無さというか、いうならばちょっとした "真空状態" に遭遇する。
　この辺の心理は、 "燃え尽き現象" などと呼ばれたりもしていて、若干、警戒を要する状態であったりする。受験期を越えた学生が例に出されがちだが、昨今では離職者や(停年)退職者などにも見受けられると聞く。

　ここしばらく心身ともに打ち込んで来た事柄が、一応、先月末で一段落したことで、今の自分はちょっとした "燃え尽き現象" のただ中にありそうである。まあ大した症状ではなさそうだが、 "駆動力" の喪失感がないわけではない。多少の疲労感がそうさせている向きもあろう。が、望むらくは、自身の行動を駆り立てる新たなターゲットを一刻も早く手にしたいという思いである。
　それに関連して思うことは、この間のちょっとした経緯で痛感しているのであるが、手堅いターゲットに近づくためには、頭を使うこともさることながら、行動主義的に対処することが最大の秘訣ではないかと......。 "案ずるより産むが易し" の意に思い入れするのが良さそうか......　(2009.08.03）