早速、 "新内閣" は斬新な施策を次々に打ち出してきた。国民の期待に応えるべく、 "スピード感" を持って対処してほしいものだ。 "国民が最悪の状況の中で苦しんでいるわけですから、一刻の猶予もないはず......" といった閣僚の発言には好感が持てる。
感想を二点書きたい。
一点は、 "直接的" と "間接的" との違いについて。もう一点は、 "アカデミズム(学識者たち)" も襟を正せ! という点だ。
先ず、 "直接的" と "間接的" との違いという点。
相変わらず、TVの報道番組などでは、 "新内閣" に対する一般市民の声と称してインタビューをしている。そして、何を一番望みますか? という "紋切り型" の質問で当然ながらの "紋切り型" 回答を引き出している点なのである。つまり、その回答は "景気回復" ということになる。
そんな回答を聞いていると、気持ちはわかるが、じゃあ "景気回復" って何なんですか? と問い返したくもなる。収入が減ったり、無くなったりして困っているのは、あなただけではなく、みんな同じですよ。
それに、政治に短兵急に "景気回復" を急かせれば、 "目先の景気刺激対策" という対症療法をことさらに注目させて、本来の "抜本的治療" が先送りにされるだけであろう。
現に、現在の "景気浮上感" は、前内閣が闇雲に打った "目先の景気刺激対策" が鎮痛剤のごとく効いているだけの話であろう。だから、このままだと後半年もしないうちに元の木阿弥になるであろうことも、一部では予想されてもいる。
感想を二点書きたい。
一点は、 "直接的" と "間接的" との違いについて。もう一点は、 "アカデミズム(学識者たち)" も襟を正せ! という点だ。
先ず、 "直接的" と "間接的" との違いという点。
相変わらず、TVの報道番組などでは、 "新内閣" に対する一般市民の声と称してインタビューをしている。そして、何を一番望みますか? という "紋切り型" の質問で当然ながらの "紋切り型" 回答を引き出している点なのである。つまり、その回答は "景気回復" ということになる。
そんな回答を聞いていると、気持ちはわかるが、じゃあ "景気回復" って何なんですか? と問い返したくもなる。収入が減ったり、無くなったりして困っているのは、あなただけではなく、みんな同じですよ。
それに、政治に短兵急に "景気回復" を急かせれば、 "目先の景気刺激対策" という対症療法をことさらに注目させて、本来の "抜本的治療" が先送りにされるだけであろう。
現に、現在の "景気浮上感" は、前内閣が闇雲に打った "目先の景気刺激対策" が鎮痛剤のごとく効いているだけの話であろう。だから、このままだと後半年もしないうちに元の木阿弥になるであろうことも、一部では予想されてもいる。
で、考えなければならない点は、 "景気(経済)" というものは、まさに "複合的・総合的" な対象なのであって、 "直接的・部分的" な手法で即効的にどうにかなるものではないと思われる点だ。
これはちょうど、病気と同じではないかと思う。いや、病気についてさえ "直接的・部分的" な手法で即効すると見なしがちな現代であるから、良い例にはならないかもしれない。しかし、病気の治癒と健康増進が、決して小手先技では済まないことは薄々承知しているのではなかろうか。まどろっこしい感触は拭えないが、 "間接的・総合的" な方策こそが王道であるに違いない。
"新政権" に期待を託したのは、もう "目先の景気刺激対策" は懲り懲りなのであってもっと本来の "抜本的治療" を基本とした政策を、と望んだからではなかったか。
それを、駄々っ子のように "直接的" に願望だけをぶつけるのは、いささか大人気ないような気がしてならない。
むしろ、視野を拡大して、 "間接的" な分野の由々しき問題を凝視した方が、案外、効果的ではないかと......。
"直接的" な何々というものは、一見、 "間接的" な何々よりも効果的に見えたりするが、どうもそう簡単なことではなさそうだ。むしろ、深慮遠謀の視点からの "間接的" 方策の方が潜在力を秘めていたりするのかもしれない。
もう一点については、時間の都合で明日に回すことにする...... (2009.09.17)
これはちょうど、病気と同じではないかと思う。いや、病気についてさえ "直接的・部分的" な手法で即効すると見なしがちな現代であるから、良い例にはならないかもしれない。しかし、病気の治癒と健康増進が、決して小手先技では済まないことは薄々承知しているのではなかろうか。まどろっこしい感触は拭えないが、 "間接的・総合的" な方策こそが王道であるに違いない。
"新政権" に期待を託したのは、もう "目先の景気刺激対策" は懲り懲りなのであってもっと本来の "抜本的治療" を基本とした政策を、と望んだからではなかったか。
それを、駄々っ子のように "直接的" に願望だけをぶつけるのは、いささか大人気ないような気がしてならない。
むしろ、視野を拡大して、 "間接的" な分野の由々しき問題を凝視した方が、案外、効果的ではないかと......。
"直接的" な何々というものは、一見、 "間接的" な何々よりも効果的に見えたりするが、どうもそう簡単なことではなさそうだ。むしろ、深慮遠謀の視点からの "間接的" 方策の方が潜在力を秘めていたりするのかもしれない。
もう一点については、時間の都合で明日に回すことにする...... (2009.09.17)
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