しかし、この壁を這い上がる手立てに挑戦するしかないわけだ ......

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 あらゆる "需要" が冷え込んでいるこんな時期に、どんなジャンルであれ対価を支払って商品なりサービスなりを手にしようとする人は少ない。
 いや、そうしたジャンルがないというわけでもないのだろうが、今度は、対価がとてつもなく低くて話にならなかったり(たとえば、介護労働など)、あるいは、そうした羽振りの良いジャンルとは自分側が縁もゆかりもなかったり......。
 これが現在の悩ましい現実なのであろう。
 製造業も悪戦苦闘しているようだが、製造業の場合、必ずしも期待どおりにはゆかないにしても、国内需要だけに縛られず発展途上の中国や東南アジアに目を向けることができる。もっとも、今も書いたように一頃のような "特需" 的な盛況さは望めない。
 しかし、サービス産業のような非製造業の場合は、 "国内需要(内需)" 以外の対象に目を向け直すことがきわめて難しい。まあ、ここでもすべてがそうだというわけではなく、たとえば流通の分野の "宅配便" サービスなどが中国を目指しはじめたというニュースもあったようだ。
 ただ、こうしたケースは膨大な先行投資が必須で、なかなかおいそれと中小零細規模の企業が挑戦できることでもなさそうだ。
 新聞は以下のような指摘もしている。

<......大和総研は「輸出の増加、在庫調整の進展、経済対策の効果で生産・出荷は2月を底に回復基調」と見る。
 これに対し、非製造業の回復は鈍く、DI(業況判断指数)がさらに悪化するとの見方もある。第一生命経済研究所は「小売り・サービスで消費者の安値志向が強まって、競争が激化している。冷夏、インフルエンザという不安定要因も無視できない」と分析。BNPパリバ証券は「製造業の人件費カットで個人消費が抑えられ、内需依存度の高い非製造業の足を引っ張る」と指摘する。......>( asahi.com 2009.09.20 /『景気、「二番底」の恐れも 9月日銀短観見通し』)

 <消費者の安値志向が強まって、競争が激化>という点が恨めしく思われることであろう。これが "デフレ" 局面の深刻さで、 "みんなでお互いの足を引っ張り合う" とでも言えそうな現実である。

 こんな時期、 "ビジネスの天才たち" ならば、 "新規需要" で勝負すべし! とぶち上げるのだろう。その方向性は正しいし、少なくとも値引き競争にのめり込む "特価路線" よりは、新たなニーズを掘り起こす "特化路線" の方が将来性はあるだろう。また、建設的に考えるならばここにしか "活路" は見出せないと言っても過言ではないのかもしれない。
 このことは、以前から百も承知していた "金言" ではあるのだが、間近まで来てまざまざと見上げる "この課題の壁の高さ" には、やはり足が竦(すく)む思いである。
 しかし、この壁を這い上がる手立てに挑戦するしかないわけだ...... (2009.09.23)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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