最近、留意していることは、せっかく習熟した技術などを "錆びつかせない" こと。
以前から書いていることだが、ＩＴ関連の技術、といっても大したものでもないが、それらは習熟するのに多少の手間が掛かり、それなのにしばらく放置しておくと、まるで乗らない自転車がいつの間にか錆びるように、えーっと、どういうことだったっけかな......、なんぞとまごつくことになる現象のことだ。
それこそ一日の "始業点検" ではないが、忘れたくない技術については、時間をおかないかたちで幅広く当たっておくことが不可欠だ。深く入り込むことまではしなくとも、そうそう、こういう "手触り" だったのだ、というような感触を繰り返しておくことが大事なようである。
そんなことを考えてみると、この "悪化経済" の中で、せっかく習熟した技術をむざむざと忘却の彼方に置き去りにしてしまう人々が、決して少なくはないのではないかと思い至った。
技術などを錆びつかせないベスト環境とは、オンザジョブ、つまり実務継続以外ではないはずだろう。仕事として技術を駆使せざるを得ない状態であれば、とにかく忘れようがない。まさに、技術発揮にまつわる一連の能力は "アクティブ" なステイタスに置かれることになるからだ。
以前から書いていることだが、ＩＴ関連の技術、といっても大したものでもないが、それらは習熟するのに多少の手間が掛かり、それなのにしばらく放置しておくと、まるで乗らない自転車がいつの間にか錆びるように、えーっと、どういうことだったっけかな......、なんぞとまごつくことになる現象のことだ。
それこそ一日の "始業点検" ではないが、忘れたくない技術については、時間をおかないかたちで幅広く当たっておくことが不可欠だ。深く入り込むことまではしなくとも、そうそう、こういう "手触り" だったのだ、というような感触を繰り返しておくことが大事なようである。
そんなことを考えてみると、この "悪化経済" の中で、せっかく習熟した技術をむざむざと忘却の彼方に置き去りにしてしまう人々が、決して少なくはないのではないかと思い至った。
技術などを錆びつかせないベスト環境とは、オンザジョブ、つまり実務継続以外ではないはずだろう。仕事として技術を駆使せざるを得ない状態であれば、とにかく忘れようがない。まさに、技術発揮にまつわる一連の能力は "アクティブ" なステイタスに置かれることになるからだ。
しかし、このご時世ではとかく受注業務は底をつきがちであり、技術に携わる者たちは手空き状態となったり、担当技術業務から離れた別業務に回ったりすることも珍しくはない。もっと不幸な場合は、リストラを喰らってしまい失業状態に脅かされながら、習熟された技術をキープすることすら難しい環境に追いやられているのかもしれない。
そうなれば、 "錆びつく" 速度は加速されてしまい、下手をすれば "再起不能" ということにさえなりかねない。
やるべき仕事がないことや失業という状態の不幸は、収入が途絶えることとか、自身の存在感が脅かされることに止まらず、能力面における "資産" を目減りさせたり潰したりすること、その結果将来展望をも危うくさせる、という点が重大なのかもしれない。
こうしたマイナス面は、技術力の供給者（技術者たち）だけの問題ではなく、需要側である企業経営側にとっても大きなマイナスであるに違いない。
経済不況の際にはしばしば言われ続けてきたことだが、日本の産業構造は何重もの "下請け" 構造があって成立してきた。たぶん、今なおそうなのであろう。
そうであるにもかかわらず、経済不況の際にはそのしわ寄せが、先ずもって下層の "下請け" 企業に及ぶこととなり、最悪は "とかげの尻尾切り" のごとく犠牲とさせられる。
しかし、その場合のマイナスは、当該の "下請け" 企業だけが被るわけではなく、やがて景気が落ち着いて増産体制に戻った時に、 "発注側企業" はコスト安の生産力を賄えなくなる。この状況は、二階に上げられて梯子を外される、ようなものであろう。
凝視すべき点は、生産力に直結する技術というものは、常に "アクティブ" なステイタスに置かれ続けてこそ成果を発揮するということである。まるで "生きもの" のように、技術というものは習熟などのために意外と時間経過を必須とするもののようである。
この点は、技術に携わる個人も、 "下請け" 零細企業も、そして大企業にとってもすべて同じことのはずであろう。
さし当たって、技術に携わる者たち個人は、誰がどうだではなく個人としての自覚において留意しつつ "錆び落とし" に腐心し続けるべきではないか...... (2009.09.27）
そうなれば、 "錆びつく" 速度は加速されてしまい、下手をすれば "再起不能" ということにさえなりかねない。
やるべき仕事がないことや失業という状態の不幸は、収入が途絶えることとか、自身の存在感が脅かされることに止まらず、能力面における "資産" を目減りさせたり潰したりすること、その結果将来展望をも危うくさせる、という点が重大なのかもしれない。
こうしたマイナス面は、技術力の供給者（技術者たち）だけの問題ではなく、需要側である企業経営側にとっても大きなマイナスであるに違いない。
経済不況の際にはしばしば言われ続けてきたことだが、日本の産業構造は何重もの "下請け" 構造があって成立してきた。たぶん、今なおそうなのであろう。
そうであるにもかかわらず、経済不況の際にはそのしわ寄せが、先ずもって下層の "下請け" 企業に及ぶこととなり、最悪は "とかげの尻尾切り" のごとく犠牲とさせられる。
しかし、その場合のマイナスは、当該の "下請け" 企業だけが被るわけではなく、やがて景気が落ち着いて増産体制に戻った時に、 "発注側企業" はコスト安の生産力を賄えなくなる。この状況は、二階に上げられて梯子を外される、ようなものであろう。
凝視すべき点は、生産力に直結する技術というものは、常に "アクティブ" なステイタスに置かれ続けてこそ成果を発揮するということである。まるで "生きもの" のように、技術というものは習熟などのために意外と時間経過を必須とするもののようである。
この点は、技術に携わる個人も、 "下請け" 零細企業も、そして大企業にとってもすべて同じことのはずであろう。
さし当たって、技術に携わる者たち個人は、誰がどうだではなく個人としての自覚において留意しつつ "錆び落とし" に腐心し続けるべきではないか...... (2009.09.27）
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