"匿名性" の蓑に隠れて、 "小人閑居にして不善をなす" ......

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  "どこの誰" という点が気になってしょうがない時代、絶対に外せない時代環境というものもあったわけだ。
 あの有名な、 "誰もが知っている" ところの "月光仮面" (1958年のテレビドラマ)の時代がそうだろう。

<♪どこの誰かはしらないけれど
誰もがみんな知っている
月光仮面のおじさんは......♪>(「月光仮面 ~月光仮面は誰でしょう~」/作詞:川内康範,作曲:小川寛興)

  "どこの誰" という点への疑問に応えることが言わば当然であり、常識であった時代環境だったからこそ、<月光仮面は誰でしょう>というサブタイトルが活きて輝きもした。
 まあ、今でも、別に週刊誌ではなくとも人が他人の "氏素性(うじすじょう)" という "属性" を知りたがるのは変わらないといえば変わらない。
 ただ、困ったことに、人はその行為や言動でこそ評価されるべきにもかかわらず、 "どこの誰" という "属性" をもって筋違いもはなはだしく足を引っぱる者も少なくない。
 近代現代は、行為や言動、すなわち "業績・能力" の軸によって人は評価を受けて処遇
される時代であろう。
 そんな判断が根底にあってのことか、現代という時代は "属性" 的な事柄をさり気なく対処することが一般的となった。まずは、当たり前のことであろう。
 ところが、誰が何を勘違いしてか、そうした "自由な社会への道" を見間違って "匿名性" を濫用してはばからない者たちも増え続けた。というよりも、 "匿名性" がいたるところに満ち溢れた時代環境となってしまった模様である。
 今も書いたように、 "匿名性" によって、険しい "自由な社会への道" の地ならしをする必要もあるのが世知辛い人の世であろう。
 もしかしたら、 "月光仮面" その人にもそんな "深慮遠謀" があったか、あるいは美意識というよりも、 "施し" (恩に着せずに施す『菜根譚』)の道理とか、 "ノーブレスオブリッジ(noblesse oblige)" に似たようなものにこだわっていたのか......。
 それにしても、今のご時世ではネットという文明の利器を使わせていただきながら、 "匿名性" の蓑に隠れて、 "小人閑居にして不善をなす" (『菜根譚』)に等しいことしかできないのは、何とも嘆かわしいことだと思う...... (2009.10.06)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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