"努力" と<好きなこと・ワクワクとすること>が大好物な "脳" ......

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  "努力が報われない時代" という表現をよく耳にする昨今である。
 確かに、個人努力では済まない構造的な社会矛盾が個人にのしかかっている、そんな環境が目立つ。
 先日、とあるTV番組で、ある国民性をひとつの対象とする研究者が次のように発言していた。
 現代の国家は、 "富の再配分" を決定する機関であり、そのプロセスは政治のあり方によって決まるもの。だから諸外国の国民は、当然の権利として政治参加に強い関心を持つ。なのに、日本ではその辺の動きが実に大人し過ぎる......、と。
 ようやく、政権交代が実り、新政権は現在、 "富の再配分" の要ともいえる国家予算の "再編成" に着手している。じっくりと注視し、 "再配分" のあり方が国民一人ひとりの生活に大きな影響のあることを実感すべきであろう。

 ところで、 "努力が報われない時代" 環境というものは、もちろん、さらなる個人努力を強いるという無策ぶり、あるいは無謀さでは何ら問題は解消されない。 "自由競争" という美名のもとに "個人責任" だ "個人努力" だ、そして "競争" だとまくし立てていても空々し過ぎる。これらの言葉の大半が荒っぽい事実認識によって構成されて(でっち上げられて)いるために、非現実的だからであろう。
 これでは、あたら、自己清算(自殺)を選んでしまう者を増やすだけなのかもしれない。そう懸念する人は、決して少なくないのではなかろうか。

 ところで、話題へのアプローチをコロっと変える。
  "努力が報われない時代" 環境がコロっと変わるほど生易しい現実ではなさそうだとすれば、個人側でも、たとえ "対症療法" ではあっても何がしかの "個人的対策" を打たねばやってられないからである。
  "個人的対策" といっても、お得な保険に加入するとか、利回りの良い金融商品を買うとかという "前向き" な話ではない。できれば "前向き" でありたいとも思うが、なんせ "落ち込み、沈みかけている" 場合には "前向き" となっても奏功せず、むしろ "上向き" になるべきなのだと思わざるを得ない。
 つまり、個人的内面事情を今すぐにでも "上向き" にすべきだということ、これこそが "努力が報われない時代" 環境を生き抜くための "緊急課題" なのだろう。 "うつ" 的気分を気にせざるを得ない人たちも少なくない現状では、とにかく気分の "上向き" 化対策こそが最優先されるべきだ。

 こう書くと、何か "秘法秘策" があるかのように聞こえたりするが、そんなものはない。あれば、自身、こうしたことをうだうだ書いてはいないだろう。
 ただ、自分の身に即して考えると、 "努力" というものには "仕方" というものがセットないしはペアとなってこそ功を奏するものではないか、と振り返る。
 いや、成功体験を書こうとしているわけでは毛頭ない。そんなふうなら、自身、こうしたことをうだうだ書いてはいないだろう。むしろ、反省会をしていると言った方が事実に即している。
 端的に言うと、 "自分で努力をしていると感じる努力" は今すぐにでも "(予算)凍結" した方が良さそうである。まして、 "こんなに努力をしているのに......" と自覚するならば、 "緊急避難" 的に "凍結" してしまって、周囲からの猛烈な "非難" とて甘受すべきなのかもしれない。
 無責任なことを勧めているようにも受け取られるが、 "大の責任" を全うするために "小の責任" に眼をつぶる、と解釈してもらいたい。

 では、こうした発想での "努力" に対する見立てとは何なのか。 "努力" という言葉自体にビルトインされた矛盾そのものを見抜く必要があるという点なのである。
 人は、好きなこと、ワクワクとすることに "努力" をするだろうか? パチンコが好きでたまらない者が雨傘差して開店前の店先に並ぶ時、オレって努力家だなぁ! なんて自覚する話は聞いたことはない。
 例えが悪かった気がしないでもないが、要するに、 "努力" とは "アンチ" <好きなこと・ワクワクとすること>に注がれる意識と行動なのではなかろうか。
 しかも、 "努力" とは、一身上の事柄に止まらず、他者からの "賞賛" などを期待する感覚をも掘り起こしてしまう。 "努力" の最中にある者は必ずといっていいほどに、周囲に他者からの "賞賛" の眼差しを探す。さらに昂進するならば、自分だけを "努力" の坩堝(るつぼ)に置き去りにしている周囲に憤る場合も起こり得る。こうなってしまうと、もはやせっかくの "努力" も奏功するどころか......。

 端から見ると "努力" しているとも見えるけれども、どうも当人はまんざらでもないらしい......、というのが正解中の大正解なのではなかろうか。つまり、当人にあっては、 "努力" の対象である "アンチ" <好きなこと・ワクワクとすること>の "アンチ" がとっくに消し飛んでいるという境地なのである。
 とまあ、こうなるように "努力" の "仕方" というものを切磋琢磨できれば最高なのだろうと思うが、なかなかそうも行かない。
 そこで、ひとつの指針としては、あえて "強迫観念" じみたものを持ってみること。どういうことかというと、仮に自分が我慢できても、自分の "脳" は、<好きなこと・ワクワクとすること>が見出せないと、きっとポテンシャリティを落とす! と考えてみることなのである。 "脳" が生産性を高めるには、<好きなこと・ワクワクとすること>をたっぷりと与えてやらなければならない......、とそう信じるのである。
 決して、 "脳" は自分の支配下にあるのだから、自分が我慢して耐えていれば "脳" も同じに決まっている、と決めつけないことが大事なことのようである。

 とにかく、多くの人たちが "努力" を無理強いされているかのような現況にあって、その弊害の方が大なり、という気配が打ち消せない。
  "努力が報われる環境" づくりが何よりであることは言うまでもないが、もう一方で、上手な "努力" をするための "仕方" を緊急課題として見つめること、その際には、<好きなこと・ワクワクとすること>が大好物である "脳" の "わがままさ" を理解してやるべきだと思えてならない...... (2009.10.09)

<PS>  "ノーベル平和賞にオバマ米大統領" に大賛同!













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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