時間の問題は<物理的時間>の平面上だけでは捉えきれない? ......

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 10月も半ばに向かうとさすがに涼しくなった。今日あたりは涼しいというよりも薄ら寒い気配でさえある。
 また、陽が暮れるのも早くなった。5時を過ぎると薄暮という感じとなる。こうして、次第に秋が深まって行く。

 それにしても、 "時の過ぎる" のが速まったような感覚となって困ったものだ。
 加齢によるものとわかってはいても、あまりしょうがないことだとは思えずにいる。たぶん、単位時間当たりの仕事量が減っていること、しかも、とかく行動のプロセスが "エコノミー優先" となって新しい経験を排除しようとしているから、 "滑る" がごとくに "時の過ぎる" 印象を持つのであろうか。
 かつて、『ゾウの時間ネズミの時間』(東京工業大学 本川 達雄 教授)という捉え方に興味を持ったことがある。この日誌にも書いた覚えがある。つい最近、再びこの話題に接することがあった。
 要するに、<質量>が大きい<ゾウ>と、その対極にある<ネズミ>とでは、 "時間の過ぎ方" が異なるというのである。
 もちろん、<物理的時間>の話ではなく、いわゆる<生物的時間>の話でのことだ。
 つまり、前者はどんな生物でも、誰でもどこでも一律で共通なのだが、<質量>の異なる動物間では、その<(心臓の)鼓動数>の違いとかで、<エネルギー代謝量=仕事量=生きるテンポ>が異なるという差異が生じるらしい。
 そして、一定時間での<鼓動数>が<ゾウ>に比べて多い(=鼓動が速い)<ネズミ>は、<生きるテンポ>が高速となり、その結果、 "時間の過ぎ方" が "遅く" 受けとめられる、らしい。その逆に、<鼓動が遅い>とされる<ゾウ>は、<生きるテンポ>が低速
となり、 "時間の過ぎ方" が "速く" 受けとめられる、という。

 この<ゾウ>と<ネズミ>との質量比較の関係は、<大人>と<子ども>との関係にも当てはまり、<大人>にとっては、 "時間の過ぎ方" が "速く" 受けとめられるのに対して、<子ども>にとっては "時間の過ぎ方" が "遅く" 受けとめられるのだそうだ。
 この辺の実情は容易に想像がつくわけで、高齢者たちは、とかく "時の流れは速いもんだねぇ" を口癖とし、子どもたちは授業時間などでも "え~、まだ後20分もあるの~" と時間の過ぎ方が遅いのをぼやく......。

 時間の問題を、単に<物理的時間>の平面での問題に限れば、一切の話は単純化されそうだが、事、 "時間の過ぎ方" 感覚に注意を向けると、結構、複雑な様相を呈することになりそうだ。そして、むしろ "時間の過ぎ方" 感覚に着目した方が生き物たちや動物たちにとってより有意味であるような気がする。
 ちなみに、動物の<鼓動数>は、一生に "一億何千万回" だかとほぼ一定であるとも言われ、その結果<鼓動数>が速い動物は "短命" で、 "長寿" の動物たちは<鼓動数>が遅いとも言われている。そう考えると、一生の長さと "時間の過ぎ方" 感覚は何らかの "相関関係" がありそうであり、ますます、時間の問題は<物理的時間>の平面上だけでは捉えきれないような感触である...... (2009.10.12)












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