改めて "ボーダレス" 時代なのだと意を強める。まあ、そんなに意を強めることもないようだが、強まってしまう。
何がといって、 "プライベート" 空間と "公共" 空間との "ボーダー" の壁が踏み倒されてしまい、 "ボーダレス" 空間がのっぺりと出来上がっていると......。
先日、電車の中でうとうととしていると、えっ、自分はどこに居るんだっけ? と錯覚するような "音" が聞こえてきた。陽当たりの良い縁側あたりでうとうととしているのかと錯覚してしまうような "音" 、そう、パッチンパッチンという "爪切り" 特有の "音" だったのである。
一瞬、辺りを見回してしまった。確かに、ウイークディの私鉄の下りともなれば、座席に座る乗客はまばらであった。視線を巡らすと、数メートル離れて、サラリーマン風の男、40前後といった男が、ビジネス・バッグを抱えるようにして座り、妙に念入りに "爪を切っていた" のである。
"爪" を格納する作りの爪切りかどうか、飛び散るはずの "爪" をどう防いでいたのかいなかったのかは確認できる距離ではなかった。
そんなことよりも、電車の中= "公共" の空間でそうした "プライベート" な作業をすることに驚いてしまった。ま、外見まともなサラリーマン風の中年男性であったからということもある。
何がといって、 "プライベート" 空間と "公共" 空間との "ボーダー" の壁が踏み倒されてしまい、 "ボーダレス" 空間がのっぺりと出来上がっていると......。
先日、電車の中でうとうととしていると、えっ、自分はどこに居るんだっけ? と錯覚するような "音" が聞こえてきた。陽当たりの良い縁側あたりでうとうととしているのかと錯覚してしまうような "音" 、そう、パッチンパッチンという "爪切り" 特有の "音" だったのである。
一瞬、辺りを見回してしまった。確かに、ウイークディの私鉄の下りともなれば、座席に座る乗客はまばらであった。視線を巡らすと、数メートル離れて、サラリーマン風の男、40前後といった男が、ビジネス・バッグを抱えるようにして座り、妙に念入りに "爪を切っていた" のである。
"爪" を格納する作りの爪切りかどうか、飛び散るはずの "爪" をどう防いでいたのかいなかったのかは確認できる距離ではなかった。
そんなことよりも、電車の中= "公共" の空間でそうした "プライベート" な作業をすることに驚いてしまった。ま、外見まともなサラリーマン風の中年男性であったからということもある。
女子高校生やそれに近い年代の若い子が、電車の中で "化粧" はする、 "付けまつげ" の手入れはする......、という光景は、もはや珍しいものではなくなり、そんな子が目の前のシートに座っていようものならば、こちらの方が立場を無くしてしまうものだ。
以前も、じっと眼を閉じて、考えたものだった。どのようにしたら、こういう行為を平気でやれるように拵える(育てる)ことができるものだろうか......、と。
今日、もうひとつ新規の "ボーダレス" 光景を眼にしてしまった。これもまた、 "眼のやり場" に困ったシーンであった。
昔、子どもの頃であるが、 "判決" という社会派テレビドラマがあった。佐分利信、仲谷昇などが弁護士役を演じ、社会正義をストレート直球で投げ込むど迫力があったものだ。
そんな頃、小さい子が用を済ませた後でパンツをだらしなくはいてお尻が半分見えていたりすると、誰言うとなく "半ケツ" だなどと囃し立てたりした記憶がある。まあ幼い子が早くみんなと遊ぼうとして飛び出してくるのはかわいい。そんな子に、 "公共" の場も何もあったものではなかろう。
ところが、今日、偶然 "目撃" してしまった "半ケツ" は何と言ったらいいのだろう......。下手をすれば、 "公共" の場を何と心得るか! どころではなく、 "公然猥褻......" の罪に問われる恐れとてないとは言えないかもしれない。
昨今の若い女性たちのはくジーンズはヘンである。いわゆる "股上" が極めて浅いようだ。男子高校生たちも思いっきりズボンを下げてはく奇妙な格好であるが、一体、何なんだろうか?
ところで、 "股上超浅ジーンズ" の若い女性の話であった。多分、普通に歩いている分にはさほど問題視されなかったはずだが、何と、その子は自転車に乗っていたのだ。だから、 "乱れる" ことこの上なかったのだ。まあこれ以上 "半ケツ" の詳細を書き続ける勇気を持たない。
が、はたと我に返って考えたことは、これもまた "プライベート" 空間と "公共" 空間との "ボーダー" の壁が元気良く踏み倒されてしまった例なのだろうな、ということであった。そして、こういう行為を平気でやれる子に拵える(育てる)には、一体、親はどう振舞ったのだろうかと考え込んだりしたのであった...... (2009.10.15)
以前も、じっと眼を閉じて、考えたものだった。どのようにしたら、こういう行為を平気でやれるように拵える(育てる)ことができるものだろうか......、と。
今日、もうひとつ新規の "ボーダレス" 光景を眼にしてしまった。これもまた、 "眼のやり場" に困ったシーンであった。
昔、子どもの頃であるが、 "判決" という社会派テレビドラマがあった。佐分利信、仲谷昇などが弁護士役を演じ、社会正義をストレート直球で投げ込むど迫力があったものだ。
そんな頃、小さい子が用を済ませた後でパンツをだらしなくはいてお尻が半分見えていたりすると、誰言うとなく "半ケツ" だなどと囃し立てたりした記憶がある。まあ幼い子が早くみんなと遊ぼうとして飛び出してくるのはかわいい。そんな子に、 "公共" の場も何もあったものではなかろう。
ところが、今日、偶然 "目撃" してしまった "半ケツ" は何と言ったらいいのだろう......。下手をすれば、 "公共" の場を何と心得るか! どころではなく、 "公然猥褻......" の罪に問われる恐れとてないとは言えないかもしれない。
昨今の若い女性たちのはくジーンズはヘンである。いわゆる "股上" が極めて浅いようだ。男子高校生たちも思いっきりズボンを下げてはく奇妙な格好であるが、一体、何なんだろうか?
ところで、 "股上超浅ジーンズ" の若い女性の話であった。多分、普通に歩いている分にはさほど問題視されなかったはずだが、何と、その子は自転車に乗っていたのだ。だから、 "乱れる" ことこの上なかったのだ。まあこれ以上 "半ケツ" の詳細を書き続ける勇気を持たない。
が、はたと我に返って考えたことは、これもまた "プライベート" 空間と "公共" 空間との "ボーダー" の壁が元気良く踏み倒されてしまった例なのだろうな、ということであった。そして、こういう行為を平気でやれる子に拵える(育てる)には、一体、親はどう振舞ったのだろうかと考え込んだりしたのであった...... (2009.10.15)
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