純粋な "哀しみ" (=人間自体の哀しみ)が身体中に共鳴してくる ......

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 もう何年ぶりになるだろうか。ホントーに久しぶりで "感動の名曲(名演奏)" を聴くことができた。哀愁、哀切に満ち、まさに心が洗われる想いとなった。
 チプリアン・ポルムベスク (1854~1883/ルーマニア)の「望郷のバラード」(原曲:BARADA)である。バイオリンの奏者は、この曲を日本に紹介したご本人、天満敦子で、そのCDを家内から借りたのだった。

 ちなみに、CDの解説は以下のようになっている。

<ポルムベスク:望郷のバラード  19世紀末、29歳の若さで薄幸の生涯を閉じたルーマニアの鬼才、チプリアン・ポルムベスクの作になる《望郷のバラード》である。愛国者であったポルムベスクは、オーストリア=ハンガリー帝国に支配されていた母国の独立運動に参加して逮捕投獄の憂き目に遭う。曲は獄中で故郷を偲び、恋人に想いを馳せながら書き上げた哀切のメロディーであり、ルーマニアでは誰知らぬもののいない懐しの名曲であるが、エクゾチシズム濃厚の故であろうか、国外では知られることが少ない、文字通りの "秘曲" であった>(Balada Atsuko Temma / 2003 King Record Co,. Ltd.)

 実は、近く、市の公会堂で天満敦子のリサイタルがあるとかで、家内はそのチケットを二枚購入していた。自分が勧められたのだったが浮かない顔をしていたため、とにかくCDだけは聴くように......、という "御達し" があったのだった。
 そんなわけで昨晩拝聴してみたところ、実に素晴らしいとひとり感激することになった。特に、CDのラストの "無伴奏" の演奏は、別に誇張ではなく29歳の若さで薄幸の生涯を閉じた作曲家ポルムベスクの純粋な "哀しみ" (=人間自体の哀しみ)が身体中に共鳴してくるような想いに包まれた。

 言葉をいくら費やしても伝わりにくいのが残念だと思っていたところ、これまた実に素晴らしいサイトに巡り逢ってしまった。
 この名曲を "MIDI" に編集して公開されているサイトがあったのである。
<Classic MIDI album>というのがそれで、<手入力による私のお気に入りの曲とマイナークラシックMIDIです>と挨拶され、その中に、<望郷のバラード ポルムベスク(ルーマニア) かなりお勧めの1曲長いですが是非最後まで聴いてください 悲運の作曲家ポルムベスクについての解説あります>として "MIDI" 版の「望郷のバラード」が、寛大にも公開されていたのである。
 視聴させていただいたが、 "MIDI" でここまで表現されていることに驚きが隠せなかった。(上記の「望郷のバラード」をクリックすることで自動でプレイされるので、興味のある方は訪問されてはいかがでしょう)

 残念ながら "悲しみ" が途絶えないどころか、満ち溢れているかのようなこの現代世界、せめて、純粋な "哀しみ方" とでもいうものに接しておくことが大きな慰めとなるのではなかろうか...... (2009.10.28)













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