夏場に "木陰" を作ってくれる樹木であるが、現金なものでこの時期になると "陽射し" を遮るという表現となってしまう。小さな庭の樹木のことだ。
毎年、あざやかなピンク色の花をまさに華やかに咲かせる "サルスベリ" の樹が、ただでさえ陽当たりの悪い庭から陽射しを遮っていた。
見るたびに何とかしなくてはならないと思い続けてはきたものの、手をつければ大掛かりなことになりそうだったのでそっとしてきたのであった。
で、今日の午後、思い立ってその "サルスベリ" の樹の "剪定" をすることにした。きっかけとなったのは、その "サルスベリ" の樹の下の "健気(けなげ)" な "柚子" の樹であった。
"日陰" に育ちながら、今年は数え切れないほど、と言うのは大袈裟だが、20個位はまともな実を実らせていたのである。例年は、当然とも言える様子で "いじけて" いたのか、二、三個の貧弱な実をつけるだけであった。
ところが、今年はどうがんばったのか、あるいは暗い宿命の中で気を持ち直したのか、何かで発奮したのか、 "豊作" を成し遂げたのである。その "不屈" の姿を見せられてしまうと、これは何とかしてあげなくてはなるまい、と思えたのだ。 "義侠心" がくすぐられたのかもしれない。
毎年、あざやかなピンク色の花をまさに華やかに咲かせる "サルスベリ" の樹が、ただでさえ陽当たりの悪い庭から陽射しを遮っていた。
見るたびに何とかしなくてはならないと思い続けてはきたものの、手をつければ大掛かりなことになりそうだったのでそっとしてきたのであった。
で、今日の午後、思い立ってその "サルスベリ" の樹の "剪定" をすることにした。きっかけとなったのは、その "サルスベリ" の樹の下の "健気(けなげ)" な "柚子" の樹であった。
"日陰" に育ちながら、今年は数え切れないほど、と言うのは大袈裟だが、20個位はまともな実を実らせていたのである。例年は、当然とも言える様子で "いじけて" いたのか、二、三個の貧弱な実をつけるだけであった。
ところが、今年はどうがんばったのか、あるいは暗い宿命の中で気を持ち直したのか、何かで発奮したのか、 "豊作" を成し遂げたのである。その "不屈" の姿を見せられてしまうと、これは何とかしてあげなくてはなるまい、と思えたのだ。 "義侠心" がくすぐられたのかもしれない。
で、考えたことは "ふたつ" あった。そのひとつは言うまでもなく、 "サルスベリ" の樹の "剪定" である。しかし、それでも問題は残りそうだった。
"日陰者" の悲しさか、妙に、陽当たりの悪い方向へと "身" を傾けて大人となってしまったのだ。いや、きっとかつてはそっちの方向にわずかながら陽射しが残っていたのでそういう結果となったのであろう。事情があってそっちの方向へと伸びたに違いないのだ。だが、現状の陽射しの有り様は、明らかに反対側であった。まるで、世間に翻弄されて、最悪なステイタスに至ってしまった哀れな "柚子" の樹なのである......。
そこで、 "盆栽" ではないが、幹のその "傾き" をロープかなんぞで引っ張って "矯正" してやるべし、と思い至ったのである。
幸い、幹の太さは4、5センチという程度なので、まだ "社会復帰" の可能性は残されていると思えた。工夫をしてやれば可能だと思えた。とにかく、この "ワーキングプア" の環境にある "柚子" の樹に、今、流行の "友愛精神" を可能な限り注いでやりたいという一心であった。
難しい "オペ" は3時間に渡るものとなってしまった。やがて薄暮となってしまったが、どうにか初期設定のイメージ通りの作業は終わったのである。後は、当人の心掛けと努力次第なのだ......と、後片付けをしながら思った。
お隣の庭に剪定枝が落下して迷惑を掛けたので、数個の "柚子" の実をお詫び代わりに差し上げたら、大層、喜んでもらえた。それを見ていたに違いない "柚子" の樹も、さぞかしうれしかったであろう。
これからは、メキメキと冷え込む日が続くらしい。 "柚子" の樹と共々、深まる秋の貴重な "陽射し" を享受したいものだ...... (2009.10.31)
"日陰者" の悲しさか、妙に、陽当たりの悪い方向へと "身" を傾けて大人となってしまったのだ。いや、きっとかつてはそっちの方向にわずかながら陽射しが残っていたのでそういう結果となったのであろう。事情があってそっちの方向へと伸びたに違いないのだ。だが、現状の陽射しの有り様は、明らかに反対側であった。まるで、世間に翻弄されて、最悪なステイタスに至ってしまった哀れな "柚子" の樹なのである......。
そこで、 "盆栽" ではないが、幹のその "傾き" をロープかなんぞで引っ張って "矯正" してやるべし、と思い至ったのである。
幸い、幹の太さは4、5センチという程度なので、まだ "社会復帰" の可能性は残されていると思えた。工夫をしてやれば可能だと思えた。とにかく、この "ワーキングプア" の環境にある "柚子" の樹に、今、流行の "友愛精神" を可能な限り注いでやりたいという一心であった。
難しい "オペ" は3時間に渡るものとなってしまった。やがて薄暮となってしまったが、どうにか初期設定のイメージ通りの作業は終わったのである。後は、当人の心掛けと努力次第なのだ......と、後片付けをしながら思った。
お隣の庭に剪定枝が落下して迷惑を掛けたので、数個の "柚子" の実をお詫び代わりに差し上げたら、大層、喜んでもらえた。それを見ていたに違いない "柚子" の樹も、さぞかしうれしかったであろう。
これからは、メキメキと冷え込む日が続くらしい。 "柚子" の樹と共々、深まる秋の貴重な "陽射し" を享受したいものだ...... (2009.10.31)


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