もう11月ともなると、 "今年を振り返って......" という視点の "ランキング" などが登場することになる。
不況で "内需低迷" が叫ばれ続けた今年としては、そんな中で一体何が売れたのだろうかと、誰しもが関心を持つところだろう。
ひとつ例を挙げて "検証(?)" してみたい。
<「2009年ヒット商品ベスト30」>(「日経トレンディ/12月1日号 」日経BP社)という企画が眼についた。
「売れ行き」「新規性」「市場創出性」「影響力」などの観点から、同社が独自のランク付けを行ったものだ。
ちなみに、10位までを参照すると以下の通りとなる。
<
・1位/プリウス&インサイト-価格破壊がユーザーの度肝抜く
◆トヨタ自動車「プリウス」、ホンダ「インサイト>
・2位/キリンフリー-世界初「完全ゼロ」が新市場を築いた
◆ キリンビール「フリー」、ビールテイスト飲料
・3位/ドラゴンクエスト9-500万本を突破する勢い
◆「ドラゴンクエスト9・星空の守り人」、ニンテンドーDS
・4位/抗インフルエンザグッズ-未知の恐怖が備え喚起
◆ユニ・チャーム「N95マスク」、健栄製薬「手ピカジェル」
・5位/国宝阿修羅展-東京・九州に165万人詰めかけた
◆東京国立博物館「国宝・阿修羅展」、奈良県「興福寺」
・6位/-ドット入り罫線ノート-点を入れただけで2千万冊
◆コクヨS&T「ドット入り罫線シリーズ」、文房具
・7位/ウーノ・フォグバー-ポストワックス掲げ市場浸透
◆資生堂「ウーノ・フォグバー」、マンダム「ギャツビー」
・8位/ポメラ-発売即完売したメモ取り専用マシン
◆キングジム「ポメラ」
・9位/蒸気レスIH-味よりもスタイル提案した炊飯器
◆三菱電機「蒸気レスI・NJ-XS10J」、炊飯器
・10位/990円ジーンズ-年間100万本に情報修正
◆ ファーストリテイリング、ユニクロ、ジーユー、中国製デニム
>(上述書より)
不況で "内需低迷" が叫ばれ続けた今年としては、そんな中で一体何が売れたのだろうかと、誰しもが関心を持つところだろう。
ひとつ例を挙げて "検証(?)" してみたい。
<「2009年ヒット商品ベスト30」>(「日経トレンディ/12月1日号 」日経BP社)という企画が眼についた。
「売れ行き」「新規性」「市場創出性」「影響力」などの観点から、同社が独自のランク付けを行ったものだ。
ちなみに、10位までを参照すると以下の通りとなる。
<
・1位/プリウス&インサイト-価格破壊がユーザーの度肝抜く
◆トヨタ自動車「プリウス」、ホンダ「インサイト>
・2位/キリンフリー-世界初「完全ゼロ」が新市場を築いた
◆ キリンビール「フリー」、ビールテイスト飲料
・3位/ドラゴンクエスト9-500万本を突破する勢い
◆「ドラゴンクエスト9・星空の守り人」、ニンテンドーDS
・4位/抗インフルエンザグッズ-未知の恐怖が備え喚起
◆ユニ・チャーム「N95マスク」、健栄製薬「手ピカジェル」
・5位/国宝阿修羅展-東京・九州に165万人詰めかけた
◆東京国立博物館「国宝・阿修羅展」、奈良県「興福寺」
・6位/-ドット入り罫線ノート-点を入れただけで2千万冊
◆コクヨS&T「ドット入り罫線シリーズ」、文房具
・7位/ウーノ・フォグバー-ポストワックス掲げ市場浸透
◆資生堂「ウーノ・フォグバー」、マンダム「ギャツビー」
・8位/ポメラ-発売即完売したメモ取り専用マシン
◆キングジム「ポメラ」
・9位/蒸気レスIH-味よりもスタイル提案した炊飯器
◆三菱電機「蒸気レスI・NJ-XS10J」、炊飯器
・10位/990円ジーンズ-年間100万本に情報修正
◆ ファーストリテイリング、ユニクロ、ジーユー、中国製デニム
>(上述書より)
この内で自分が購入したものはといえば、 "2位/キリンフリー" くらいであろうか。好奇心からの "お試し買い" というところだ。あとは、 "4位/抗インフルエンザグッズ" の "高級マスク(3M)" か。
関心を持ったのは、 "1位/プリウス&インサイト" 、 "5位/国宝阿修羅展" 、 "6位/-ドット入り罫線ノート-" 、 "8位/ポメラ" 、となりそうだ。
"エコ・カー" は経済的理由や、そもそもクルマの "放棄" 自体を選択肢に浮上させているためにパス。 "阿修羅" 自体には大関心であったが、人込み嫌いのためパス。 "ドット入り罫線ノート" は、 "東大生愛用......" というキャッチフレーズを嫌ってパス。 "ポメラ" については、自身もアイディアとして目論んでいたものだっただけに、サイト訪問をしたくらいだった。が、ちょっと高いかなぁ、と思ってパス......、という具合であった。
とある評者によれば、こうしたランキング(30位までの)に現れた特徴は、
① 国策ヒット
② 特需ヒット
③ ブランド・リバイバルヒット
だそうである。言えていそうな感じである。
<① 国策ヒット>とは、 "ハイブリッド・カー" や "エコポイントTV" に "1000円高速" などの上位ランキングが、 "エコカー減税" などの "低迷する消費を盛り上げるために国がやった政策" に乗ったものだからだという。
また、<② 特需ヒット>とは、自然社会現象として降って湧いた "新型インフルエンザ" に向けた対策という "特需" 的性格を持っているからというわけである。
そして、<③ ブランド・リバイバルヒット>とは、<サントリーの「ハイボール」、大正製薬の「リアップ」など、かつてあったもの、信頼、安心のできるブランドから形を変えたりして再登場した商品が多かった>というのである。これだけが、自然な消費動向らしい感触である。
こうしてみると、今年の消費はやはり "依存型濃厚(カンフル剤依存)" であり、アグレッシーブな消費意欲とでもいうものからは乖離した傾向だったようである。
まあ、これは大方の共通認識なのであろうが、気になるのは、 "依存" すべき "国策" や "特需" 対象などが後退したら一体どうなるのだろうか......、という点であるに違いない。
"昔の名前で出ています" といった<ブランド・リバイバルヒット>だけというのも寂しいような気がする...... (2009.11.04)
関心を持ったのは、 "1位/プリウス&インサイト" 、 "5位/国宝阿修羅展" 、 "6位/-ドット入り罫線ノート-" 、 "8位/ポメラ" 、となりそうだ。
"エコ・カー" は経済的理由や、そもそもクルマの "放棄" 自体を選択肢に浮上させているためにパス。 "阿修羅" 自体には大関心であったが、人込み嫌いのためパス。 "ドット入り罫線ノート" は、 "東大生愛用......" というキャッチフレーズを嫌ってパス。 "ポメラ" については、自身もアイディアとして目論んでいたものだっただけに、サイト訪問をしたくらいだった。が、ちょっと高いかなぁ、と思ってパス......、という具合であった。
とある評者によれば、こうしたランキング(30位までの)に現れた特徴は、
① 国策ヒット
② 特需ヒット
③ ブランド・リバイバルヒット
だそうである。言えていそうな感じである。
<① 国策ヒット>とは、 "ハイブリッド・カー" や "エコポイントTV" に "1000円高速" などの上位ランキングが、 "エコカー減税" などの "低迷する消費を盛り上げるために国がやった政策" に乗ったものだからだという。
また、<② 特需ヒット>とは、自然社会現象として降って湧いた "新型インフルエンザ" に向けた対策という "特需" 的性格を持っているからというわけである。
そして、<③ ブランド・リバイバルヒット>とは、<サントリーの「ハイボール」、大正製薬の「リアップ」など、かつてあったもの、信頼、安心のできるブランドから形を変えたりして再登場した商品が多かった>というのである。これだけが、自然な消費動向らしい感触である。
こうしてみると、今年の消費はやはり "依存型濃厚(カンフル剤依存)" であり、アグレッシーブな消費意欲とでもいうものからは乖離した傾向だったようである。
まあ、これは大方の共通認識なのであろうが、気になるのは、 "依存" すべき "国策" や "特需" 対象などが後退したら一体どうなるのだろうか......、という点であるに違いない。
"昔の名前で出ています" といった<ブランド・リバイバルヒット>だけというのも寂しいような気がする...... (2009.11.04)
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