<わかりあえない時代の「対話力」>が、実は旬の問題かも ......

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 さすがに週刊誌などの編集者は大したものだと思った。掲載記事の "見出し" の付け方がうまい。 "コピーライト的センス" とでも言うのだろうか。記事の主題と読み手の関心の在り処(ありか)とをまるで "スパーク" させるがごとく結びつけるその感性が実に巧みだと思える。

 <わかりあえない時代の「対話力」入門/悪意の対話者に対抗するには
   ◆ 北川達夫・日本教育大学院大学客員教授/>( 週刊東洋経済 [11月21日号] )

 北川達夫氏と "対話" 問題については聞き及んでいたが、この<わかりあえない時代の......>という "言い回し" が、とにかく自分の心の琴線に共鳴した。

 ちなみに、 "コピーライト的センス" について先に書くと、このセンスこそ対話やコミュニケーションの "効率的・効果的プロトコル" (c.f.通信プロトコル)なのではないかと思っている。あるいは "スーパー・プロトコル" とでも言えるか。多少、送信機・受信機の機能に何らかのズレが存在しようと、肝心なメッセージだけは決してはずすことなく運んでしまいそうだからである。
 きっと、このセンスの果たす筋道は、受信側では、もどかしくも状況が言葉に熟し切れていないにもかかわらず、 "ヘルプ・ミー" さながらに受信スタンバイOK状態が継続中のところ、そんな状態に向けて、実にスンナリと "当該の言葉" が送り出され滑り込んでゆくということなのかもしれない。
 つまり、その "当該の言葉" はまるで "暗号" のような役割を果たすのであり、その言葉ひとつでもってその周辺の関連事実の多くが語られ、了解されてしまう、とでも言えそうか。あるいは、発信側、受信側の双方において、ワンセットの暗黙の共通感覚や共通認識が横たわっていて、それらが "当該の言葉" を "合図、口火" にして瞬時に "解凍" され、展開される、というようなイメージとでも表現されようか。
 この時代環境には、<わかりあえない時代の......>という言葉に、満を持すかのように湛えられた、そんな "もどかしさ" が潜んでいそうだ。それは領域を問わず人々を苛立たせているに違いない。
 ひょっとしたら、この国、この社会では長らく、何の手順も手続きも無しに "わかりあえる" 状況があった(?)ために、あるいはそうだと鵜呑みにしてきたがために、現在眼前で展開する事態が、まるで詐欺にでもあったかのように酷く感じられるのであろうか。
 いずれにしても<わかりあえない時代の......>という言葉、視点、切り口からは、この時代環境の問題状況が "隅々まで" 照らし出されてしまいそうな気がする......(続きそう?) (2009.11.17)












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