何十年も経ちながら、 "ねじ式簡易漬物器" は再び陽の目を見る? ......

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 最近は台所に立つことが多くなった。家内が実家の母親の介護で不在となることが増えたためである。学生時代にアパートで一人暮らしをしたこともあり、自分の食べるものを自分で作ることをさほど苦手とはしていない。
 とはいっても決して料理が得意だという訳なんぞではない。おそらく、過去に何かの拍子で料理というものに "入れ込む" 機会があったとしたなら、それはそれで他人に自慢できる料理のいくつかも作れたのではなかったか、と勝手なことを考えてはいる。決してこの種の作業に苦手意識や、嫌いな要素があるとは思えないからである。

 それはともかく、現時点で得意技があるとすれば "段取り上手" ということになるのかもしれない。まぁこれも単に自画自賛でしか過ぎず、誰もがやっていることなのかもしれないが......。
 ただ、現時点のような "境遇" 、ギリギリ空腹にならなければ台所には向かわず、何がしかの料理が出来上がらなければ空腹が満たせない、というような切迫した事情にあると、あっという間に "でっち上げてしまう" という類の技は、結構、実用的なのである。
 それも、作る段取りだけではなく、作りながら、不要となった食材や道具類の片付けをも同時並行的に処理するので、 "でっち上がった" 時には、後は食べるだけというような "段取り上手" なのである。これとても、ただ単に、食後にバタバタとはしたくない、という思いがそうさせるだけのことなのであろう。
 ところで、こうして "料理もどき" に携わってみると、俄然、 "節約志向" の意識が強化されるようだ。みみっちいことを言うようだが、昨今、低価格化の波が荒れ狂ってはいるものの、やはり "外食" をすれば出費が嵩むのは避けられない。
 それが、冷蔵庫の中の "残り食材" を整理しつつ、 "顧客" たる自分が納得するものを "でっち上げてしまう" ならば、言うまでもなく "極限の低コスト達成!" となろう。
 とは言っても、家内のようにリアルタイムで食材商品の価格を熟知しているわけでもないため、適当な値段感覚での対処に、家内からの思わぬ "指摘" を被ることもないわけではない。二束三文だと思った野菜も、時として高値がついている時期もあったり......。

 そんなことがきっかけだったのだろうか、ホームセンターに行った際 "ねじ式簡易漬物器" なるものを買った。一日二日で、野菜の塩漬けを "でっち上げる" という優れものなのである。
 実は、このアイディア商品を自分は何十年も前に使った覚えがあった。その容器に、茄子とかきゅうり、いや別にどんな野菜でもかまわないのだが、塩もみ風にして突っ込み、蓋を閉める。その蓋には、容器の中の野菜を上から押し付けるような "ねじ式" ( "つげ義春" ではないが......)の仕掛けがしてあり、要するに "漬物石" いらずで圧力を加えることができるのだ。そんなことで、中の野菜はきわめて短時間で漬物に変身させられる道理なのである。
 何十年ぶりかでそのアイディア商品を見た時、まるで、何十年ぶりかでかつての友人に会ったかのような感動を覚えたものであった。
 ほぉー、オマエは相変わらず健在だったんだ~、オマエの座に取って代わるような "ニューフェイス" が登場しないでよかったよね......、とつぶやく自分であった。
 折から、 "節約志向" の意識が高揚していた自分は、躊躇なく即座にそれをレジに運ぶことになった。その時、マンガでいうなら、きっと頭の上に描かれた "噴出し" には、冷蔵庫の中の途方に暮れた野菜くずたちがその容器の中できちんと押し付けられて、漬物に変身してゆく、そんなかわいい図があったに違いなかろう...... (2009.11.30)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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