まるで、クルマの "板金" 屋作業か、 "文化財の修復" 作業か ......

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 今年の "障子・襖の張替え" 作業は、例年通りのようには行かず、大掛かりなことになってしまった。例年であれば、猫たちが引っ掻いて破いた障子紙・襖紙を張り替えたり、補修したりということ止まりであった。
 ところが、今年の "補修作業" はそんなことでは済まず、枠などの本体木部の "損傷" を何とかしなければならないほどの "被害" 状況だったのである。もちろん、 "加害者" は内猫たち二匹である。
 襖は、出入りのために自分たちで開けようとして "引っ掻き" 、 "襖縁" という反寸ほどの幅の縁取り用の塗り板がボロボロにされてしまっていたのだ。
 また、障子に至っては、何度怒っても効き目がなかった "爪研ぎ" 行為で、障子本体の木枠の縦部分が複数箇所、まるで "すねかじり" にでもあったようにこれまたボロボロの状態にされてしまっていた。
 おそらく、家の中だけで猫を飼うと大体どこでも発生している "被害" のようである。おふくろのところでも以前から内猫として一匹飼っているが、あまりにも乱暴極まりなく、襖紙なぞは "トンネル" にしてしまう騒ぎであった。
 そこで、二、三年前だったか、思い切って通常の襖を改め、ホワイトの "化粧版" を取り付けるという "決定的防御策" を講じてやったほどである。
 今回の "補修" 作業は、通常の建具屋でも敬遠するほどの "特殊" 作業となってしまった。その一は、 "爪研ぎ" 行為で "痩せ細った" 障子の木枠の "補修" である。
 これは以前にも別箇所で経験済みだったのだが、要するに、クルマの "板金" 屋がやるように、削り取られて凹んだ箇所に "木製パテ" を塗り(積み)上げて、木枠の現状復帰を図るという作業なのだ。一時は、 "損傷" 箇所をノミか何かで抉り取って、部分的に相応の木片を埋め込む方が合理的かとも考えた。
 今でもその方が妥当だったかとも振り返るが、今回もまた "木製パテ" による "補修" 方法を採用した。この方法は、クルマの "板金" 屋作業のようでもあり、また、遺跡や文化財の修復作業にも似ていようか......。
 ただ、やたらに手間が掛かるのだ。 "木製パテ" の性質上、粘土細工のように一度で形を作ることが出来ず、何度かに分けて、乾いたら塗り上げ、乾いたら塗り上げるというまどろっこしい作業を重ねざるを得ないのである。そして、サンドペーパーによって凹凸を除去しながらという作業も加わる。こんな手の込んだことは、通常の建具屋なら願い下げとなるはずである。

 今日は、一応、こうした一連の作業を完了させて、後は、明日にでもやろうかと "木製パテ" にカモフラージュとしての "着色" をする作業を残すだけとなった。
 また、襖の "縁" の木製部分の "損傷" であるが、これは、 "探していた部材" 、 "襖縁" という商品を入手することができたため、これを活用する "下拵え" の作業だけが課題となっていた。
 ところで、この "襖縁" という部材は、探すのにかなりの苦労をした。きっとこうしたものが、 "ホームセンター" あたりで売られていると安直に見当を付けていたのだったが、置いているところがほとんどなかったのである。根気よくさがし回った挙句に、とある大きなショップでやっと見つけたのであった。大したものではないわけだが、光沢のある塗りのこの部材は、 "職人としては" 何としても欲しかったのである。

 こうした入念な "補修" 作業をしている間じゅう、猫たち二匹は、何してるんだろうね、という涼しい顔をして眺めていた。 "反省" の色は微塵ともなく、場合によっては、今度はどうやって引っ掻こうか......、という算段でもしていたのかもしれない。まあ、 "こういう手合い" には、まともに向かってみても所詮意味がないのである...... (2009.12.26)












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