NHKは "十把一絡げ" ふうの "束ね方" から脱却して "新たなスタンス" へ ......

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 昨夜は、年末らしいTV番組(もちろん『紅白......』も)を一切パスし、最近習慣となり始めている寝床での読書をしながらいつの間にか眠ってしまった。
 昨日も、NHKについては "憎まれ口" をきいたが、やはりNHKはかなり、激動する環境変化に対して "危機意識" を持っていそうな気がする。しかし、それを踏まえての路線選択がどうも視聴者への説得力を欠いたものと成り果てているような気配も感じる。
 今さらどうして『坂の上の雲』なのかが "解せない" 点(なぜ、今、 "上から目線" や "回顧的な明治" がテーマとなるのか?)は昨日も書いたが、もっと "解せない" のはやはり『紅白......』ではなかろうか。

 誰かが口にしていたが、今年の『紅白......』の背景には、地デジ普及キャンペーンによって "大型液晶TV" が "茶の間" に "迎え入れ" られることで、かつての『紅白......』番組がそれによって支えられていたとされる "茶の間" への "家族全員集合" 状況が復活した......、という事実があるとか、ないとかという事情である。
 もしそうした条件による往年の "視聴率復活" を "期待" しての熱の入れようだったとすれば、 "時代錯誤" 的な認識が、あまりにも救い難いかと思われる。
 ところで、上で、 "危機意識" 云々と書いたが、そう思えたのは、昨今のNHKが、まるで "民放" のCMのような、自前の番組の "自画自賛" 的な "前宣伝" を連発し過ぎている雰囲気が拭い切れなかったからである。
 確かに、NHKに限らず、TV放送各局の "台所事情" は、いずれも深刻なようである。TV離れという一般的趨勢に加えて、景気低迷による "広告スポンサー" の低減が響いているようだ。
 NHKにしても、どうなったのか "不透明" さが残る "受信料支払い拒否" 問題もあるだろうし、 "連続ドラマ" が不調続きだという事情もある。さらに、ネット時代に対応した "オンデマンド" 方式(有料サービス)への業務拡大という事情もあろう。
 これらが、何としても制作番組それぞれを、 "高視聴率" でヒットさせて経営改善を図りたいと願う姿勢は十分に了解できる。
 しかし、である。最も気になる点は、番組内容の大半が、視聴者国民を従来どおりの荒っぽい "十把一絡げ" ふうの "束ね方" で対処してしまおう、という触覚(?)が見え見えな点なのである。

 その最も顕著な番組が『紅白......』だと思えるわけだ。はっきり言えば、この番組の基本コンセプト自体が、すでに時代環境、視聴者側の意識変容からおおきくズレてしまっているのではなかろうか。
 この番組の "正規な受け皿" とは、上でも書いたように、 "茶の間" への "家族全員集合" 状況であり、その内実は、世代を超えた意識・感覚の "同質性" だったのではなかろうか。
  "紅"(女性軍) vs "白" (男性軍)という、ほとんど意味をなさないほどにゆる過ぎる構図もどうかしていると思えるし、出場者にしても視聴者にしても、現時点での "世代間差異" の、その実態は、想像を絶するほどの開きがあるはずではなかろうか。
 さらに、 "個人の趣味趣向" の多元化という、現在では決定的要因とも見える "個人間差異" にしても、NHK当局は一体どう理解、認識しているのであろうか。

 これらは、どうあがいてみても、旧来の "束ね方" という企画方針ではどうなるものでもないようだ。まして、妥協的な "ごった煮" 方針が見え隠れするとなれば、ただただ視聴者は "つまみ食い" に終始して、 "トータルな感動" なんぞは望むべくもなかろう。
 いや、それで良い、と見なしているのかもしれない。たとえ、 "知らない歌手" の番にはトイレに行ったり、おせち料理作りで席を外したとしても、チャンネルだけが固定されていれば "視聴率" はカウントされるだろうからだ......。
 要するに、もはやNHKは、視聴者たちを "十把一絡げ" ふうの "束ね方" で惹き付けようとするスタンスから、 "新たなスタンス" へと果敢に脱却すべきだ、とそう思うわけなのである。それでこそ、 "受信料" を納付させる、この国で唯一の放送局の使命ではなかろうか...... (2010.01.01)












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