ウォーキングの途中、ふと見上げた視線が捉えたのは、人家のTVアンテナのてっぺんに留まっていた "白鷺" であった。青く抜けるような冬空を背景にしてその "白鷺" はのうのうと辺りを見下ろしている。さぞかし良い "見晴らし" であるに違いない。
と、同じ視界に、別のものが飛び込んできた。遠くの鉄塔(高圧送電線鉄塔)のこれまたてっぺん付近に人の姿らしきものが見えたのだ。目を凝らすと、ヘルメットを被った作業服姿の人であった。
ああ、この寒い中、まだ送電線架線工事をしているんだな、と納得したが、それも束の間、 "奇妙な事態" に気づくことになった。
"送電線" そのものが消えて無くなっていたのだ。その代わりであるかのように、一本の "ロープ" のようなものが、何百メートルかの間隔で建つ鉄塔間に垂れ下がって渡されていた。
と、同じ視界に、別のものが飛び込んできた。遠くの鉄塔(高圧送電線鉄塔)のこれまたてっぺん付近に人の姿らしきものが見えたのだ。目を凝らすと、ヘルメットを被った作業服姿の人であった。
ああ、この寒い中、まだ送電線架線工事をしているんだな、と納得したが、それも束の間、 "奇妙な事態" に気づくことになった。
"送電線" そのものが消えて無くなっていたのだ。その代わりであるかのように、一本の "ロープ" のようなものが、何百メートルかの間隔で建つ鉄塔間に垂れ下がって渡されていた。
この何日かの間、ウォーキングの際に嫌でも注目させられたのは、二つのことだった。
ひとつは、明るい陽射しはあったものの寒風吹きすさぶこの寒さの中で、高圧送電線鉄塔のてっぺん付近で作業する者たちがいたことである。彼らは、時として、鉄塔間に張り巡らされた "ロープ" にぶら下がり、伝って、ロープウェイよろしく "移動作業" までおこなってもいた。地上何十メートルかの上空で、その "ロープ" に金具で命綱を設えて、ゆらゆら揺れながら "手動" で移動したりしていたのである。
確かに、そこからの "見晴らし" は抜群に良いだろうとは思えた。しかし、常人であれば "見晴らし" どころではない。気を失ったとしても止むを得ない恐怖感で包まれるに違いなかろう。 "白鷺" のように羽があるわけではないのだから......。
彼らは一体どんな "人種" (?)なのだろうか。高所恐怖症とは無縁な "人種" といえば、学生時代に "山岳部" かなんぞで鍛え上げた連中ということなのだろうか......。それにしたって、地上何十メートルもの上空で、 "切れない" という保証も定かではない、何百メートルものロープを伝って "サーカス" もどきのアクションに打って出るとは、何という "命知らず" なのか......。そんなことを思わされた。
もうひとつ気になっていたことは、鉄塔の敷地付近の土地が "収容" され、何やら "工事現場" ふうに整備されていたことであった。今でも、その事情が呑み込めたわけではないが、いわゆる "送電線" の "架線工事" の関連で、 "足場" の意味合いで用意されたものかと想像していた。
が、今日、 "送電線" そのものが消えて無くなり、単なる "ロープ" に張り替えられているのを見るにおよび、ひょっとしたら "送電線" のみならず現存する "鉄塔" そのものをも解体して撤去する計画になっているのだろうかと推測するのである。
"高圧送電線" に関しては、かねてより健康被害にかかわる "電磁波汚染" という非難の声も上がっていたものだ。
こうした鉄塔からは、人体に有害な "電磁波" が放出されており、欧米では十年以上も前から電磁波の人体に与える影響はが疫学調査され、住宅・保育所・幼稚園・学校・子どもの遊び場・オフイス等の建設に厳しい規制がなされているとも聞く。
そんなことで、 "高圧送電線" とその "鉄塔" の撤去計画が実施され始めたのではないかと推測したのである。
それにしても、鉄塔の解体作業はともかくとしても、その前の張り巡らされた複数の "高圧送電線" を撤去するという作業は、考えるだに "厄介な作業" だと推察したわけである。
"命懸け" の作業者たちの "サーカス" もどき作業によって、 "高圧送電線" と "ロープ" (パイロット・ロープ、ワイヤー・ロープなど)とが結線されながら、場合によっては有人・無人のヘリコプターをも活用しながら、 "高圧送電線" が巻き取られて行くようなのである。
自分は、この間の朝のウォーキングの際に、そうした全体作業の流れの部分、部分を目にしていて、今朝は、作業用のロープのみがぶら下がる終盤の光景を目にすることになったというわけだったのだ...... (2010.01.23)
ひとつは、明るい陽射しはあったものの寒風吹きすさぶこの寒さの中で、高圧送電線鉄塔のてっぺん付近で作業する者たちがいたことである。彼らは、時として、鉄塔間に張り巡らされた "ロープ" にぶら下がり、伝って、ロープウェイよろしく "移動作業" までおこなってもいた。地上何十メートルかの上空で、その "ロープ" に金具で命綱を設えて、ゆらゆら揺れながら "手動" で移動したりしていたのである。
確かに、そこからの "見晴らし" は抜群に良いだろうとは思えた。しかし、常人であれば "見晴らし" どころではない。気を失ったとしても止むを得ない恐怖感で包まれるに違いなかろう。 "白鷺" のように羽があるわけではないのだから......。
彼らは一体どんな "人種" (?)なのだろうか。高所恐怖症とは無縁な "人種" といえば、学生時代に "山岳部" かなんぞで鍛え上げた連中ということなのだろうか......。それにしたって、地上何十メートルもの上空で、 "切れない" という保証も定かではない、何百メートルものロープを伝って "サーカス" もどきのアクションに打って出るとは、何という "命知らず" なのか......。そんなことを思わされた。
もうひとつ気になっていたことは、鉄塔の敷地付近の土地が "収容" され、何やら "工事現場" ふうに整備されていたことであった。今でも、その事情が呑み込めたわけではないが、いわゆる "送電線" の "架線工事" の関連で、 "足場" の意味合いで用意されたものかと想像していた。
が、今日、 "送電線" そのものが消えて無くなり、単なる "ロープ" に張り替えられているのを見るにおよび、ひょっとしたら "送電線" のみならず現存する "鉄塔" そのものをも解体して撤去する計画になっているのだろうかと推測するのである。
"高圧送電線" に関しては、かねてより健康被害にかかわる "電磁波汚染" という非難の声も上がっていたものだ。
こうした鉄塔からは、人体に有害な "電磁波" が放出されており、欧米では十年以上も前から電磁波の人体に与える影響はが疫学調査され、住宅・保育所・幼稚園・学校・子どもの遊び場・オフイス等の建設に厳しい規制がなされているとも聞く。
そんなことで、 "高圧送電線" とその "鉄塔" の撤去計画が実施され始めたのではないかと推測したのである。
それにしても、鉄塔の解体作業はともかくとしても、その前の張り巡らされた複数の "高圧送電線" を撤去するという作業は、考えるだに "厄介な作業" だと推察したわけである。
"命懸け" の作業者たちの "サーカス" もどき作業によって、 "高圧送電線" と "ロープ" (パイロット・ロープ、ワイヤー・ロープなど)とが結線されながら、場合によっては有人・無人のヘリコプターをも活用しながら、 "高圧送電線" が巻き取られて行くようなのである。
自分は、この間の朝のウォーキングの際に、そうした全体作業の流れの部分、部分を目にしていて、今朝は、作業用のロープのみがぶら下がる終盤の光景を目にすることになったというわけだったのだ...... (2010.01.23)
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