絶体絶命に追い詰められる時、もう一人の自分が目を開き、自分を救う ......

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 最近、心に残り、宿っている言葉に次のようなものがある。

「苦しみもなんにもない笑っておるような明るい時よりも、本当にどうしようかと追い詰められた時、そういう絶体絶命に追い詰められる時に、実は、もう一人の自分が静かに目を開いてくれています。自分を救う者はもう一人の自分。」

 この言葉は、 "禅" の宗教家の "松原泰道" さんの再晩年の言葉だ。松原さんは、101歳という長寿を全うし、2009年に没し、そのプロフィールは、NHK「あの人に会いたい」という番組に収録されている。
 松原さんは、禅宗(臨済宗)の寺に生まれながら、既成の宗派に囚われることなく、仏教を生きる知恵として説き明かし続け、 "辻説法" 的な活動で庶民に溶け込んで一生を過ごされたようである。(主な著作、『般若心経入門 276文字が語る人生の知恵』ほか)
 もうかなり昔の話となるが、若い頃に悶々として苦しんでいた時期があった。その時、とある先輩が次のような慰めの言葉を投げかけてくれ、随分と勇気づけられたものであった。
「この世の中には、君の努力をどこかで見ていてくれる者が必ずいるんですよ。」と。
 ちなみに、その先輩も元をただせば出身は "寺" であり、仏教的な発想が多分に潜んでいたのかもしれない。
 苦しい心境に支配されている時には、人は何か "すがる" ことができるような言葉を求めがちである。そして、 "そつ(口へんに卒)啄同時" (鶏の卵がかえる時、殻の中で雛がつつくのと、母鶏が殻をかみ破るのが同時であること。禅宗で、師家と弟子のはたらきが合致すること。)という含蓄のある言葉が表すように、ある言葉がある者の心の琴線を震わすこともあるようだ。

 正直言って、現在の自身の胸の内は、冒頭の松原禅師の透徹した言葉に共鳴しようとしている。いや、その "予感" だと言うべきであり、まだまだ "絶体絶命" の心境にまでは自身を追い込んではいないのかもしれない。 "もう一人の自分" が静かに目を開くには、まだまだ自身を甘やかす脇の甘さを戒める必要が多々ありそうだからだ。
 それにしても、 "もう一人の自分" の出現を待つというのはきわめて理に叶っていると思える。が、おそらくそれは "エゴ" の延長線上の出来事ではなさそうであり、どちらかと言えば、 "他力" の範疇とさえ見なせるほどに、 "自力" の努力が "煮詰まり尽くす" 段階での出来事ではないかと思われる......。
 まさに、99%の "パースピレーション" の後に訪れる、1%の "インスピレーション" のような関係にあるのかもしれない。
 ただ、苦痛の根拠を何でも外界に転嫁しがちな風潮にあって、あくまでも自分自身に焦点を合わせて、その突破口をも "もう一人の自分" なのだとする仏教的な姿勢に共感を禁じえないでいる...... (2010.01.31)












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