"内なる声(Inner voice)" と "外界" ( "過剰情報環境" )の響き ......

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  "内なる声(Inner voice)に耳を傾ける" という表現が、ふと思い浮かんだ。 "瞑想" というほどのことではない。ただ、 "外界" ( "過剰情報環境" )と距離を置くなり、暫時、遮断するなりして、 "静寂" の内に身を置いた時、何かが起き上がってくるのか、それとも何ということもないのか......。
 考えてみると、睡眠というのは、ある種、暫定的な "外界" 遮断環境だと言えるのかもしれない。そして、そこで見る夢というのは、一種の "内なる声" と言えないこともなさそうだ。とは言うものの、その夢という "内なる声" は、特有の、一筋縄では行かないロジックで構成されていそうだから、通常の声、つまり覚醒時の思考の地平へ拾い上げる、即ち "コンバート(変換、翻訳)" することは難題であろうが......。

  "過剰情報環境" に日常的に身を置くわれわれには、そうした喧(かまびす)しい "外界" はあっても、もはや "内なる声" が発生するような "内面" というようなものは無いのであろうか......。いや、無いというのは語弊がありそうだとすれば、 "目を向けるに値しない" ほどの地盤沈下にでも陥っているのであろうか。
  "内なる声" の象徴との扱いを受けてきた "良心" という言葉にしても、昨今ではタテマエ的に引き合いに出される( "宣誓" ?)ことはあっても、その機能的価値は風化している気配がする。 "法的規制" であったり "衆目" といった、いわば "外的(社会的)存在" が有効性を持っているのが実情のようにさえ見える。本来を言えば、人間の "良心" というものが想定されない、そんな社会は "底が抜けている!" と見なされて然るべきなのだろうが......。
 とりわけ、 "衆目" という、 "得体の知れないもの" が幅を利かせていそうだ。
  "衆目" と言えば、先ず "メディア(マス・メディア)" となる。かつては、 "世間" という、これもまた "得体の知れないもの" が人心を拘束し左右したが、地域社会が根付いていた当時は、これがかなりの効力を持っていたようである。
 言ってみれば、現在の "メディア(マス・メディア)" によって構成された "過剰情報環境" とは、その、かつての "世間" を拡大的に継承したもの、 "世間の拡大版" のような気がしてならない。
 そして、言わずもがな、主たる継承ポイントは、 "得体が知れない" という点になるのであろう。なぜなら、この "過剰情報環境" の動向は、タテマエ的にはいろいろと根拠付けされ正当化はされるものの、実のところ "評判" といった実に捉えどころのないもの以外に、これと言った根拠が見つけにくいからである。強いて言えば、昨今では、 "市場環境" で好感が持たれて、有効なもの、それが根拠だとでも思われているかのようではなかろうか。

 ところがと言うべきか、だからこそと言うべきか、われわれは知らず知らずのうちにその "得体の知れないもの" の声に、神経質に耳を傾け、それに沿って気に入られよう(?)とした行動選択をしていそうである。
 こうして、 "内なる声(Inner voice)に耳を傾ける" という生活習慣なぞは、 "過去のこと" 、あるいは "遠い先のこと" として棚上げされているのであろうか。
 この期に及んで(?) "内なる声" に目を向けようとしているのは、 "良心" と言う言葉の風化を嘆こうしているというよりも、 "内なる声" が発せられる人間の内面奥深くには、 "レアメタル" ならぬ貴重な "サムシング・グッド" が豊饒に埋蔵されていそうな、そんな予感がするのである...... (2010.02.26)












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