この三多摩地域には、久しぶりの積雪があった。10センチほどであったか、朝起きると窓の外は白一色で仕上がっていた。
今回の降雪で驚いたことは、天気予報が実に正確であったことだ。
夕刻に雨模様となり、午後6時位から雨が雪に替わるとの予報であったが、まさにほぼ6時ぴったりにみぞれとなり、その後まもなく本格的な降雪となった。
ちょうどその頃にクルマで走っていたため、フロントガラスに打ちつける雨やみぞれ、そして雪に替わって行くその推移がリアルタイムで実感できてしまった。
まるで、自然の天候変化でありながら、その正確な推移からは、番組放送か何かのような人為的な出来事のように思えたものだった。昨今の気象観測と予測は、こんなにも正確な時刻を特定できるほどに巧みになったのかと思わされた。
夜間降り続けるとのことだったので、これは積もることになる......、と覚悟はしていた。どうも未明まで降り続いたようであり、案の定、戸外は久々の雪景色に変貌していたというわけだ。
こんな日にはすることもないウォーキングではあったが、これも一興と考え、トレッキングシューズで足元をかためて出向くこととした。
傍で家内が、「やめた方がいいんじゃない? スッテンコロリで骨でも折ったら大変よ」と諌めていたが、そんな言葉に従う自分ではなかった。
が、雪道に出てみると、何と歩き辛く、また一歩一歩が疲れることか。転んで骨を折るどころか、歩くだけでとんでもなく "骨が折れた" 。
そうだなぁ、これで帰宅すれば "雪かき" も待っているわけだから、そう力(りき)まずに今日はハーフ・コースで引き上げるか......、と思い直したのだった。
今回の降雪で驚いたことは、天気予報が実に正確であったことだ。
夕刻に雨模様となり、午後6時位から雨が雪に替わるとの予報であったが、まさにほぼ6時ぴったりにみぞれとなり、その後まもなく本格的な降雪となった。
ちょうどその頃にクルマで走っていたため、フロントガラスに打ちつける雨やみぞれ、そして雪に替わって行くその推移がリアルタイムで実感できてしまった。
まるで、自然の天候変化でありながら、その正確な推移からは、番組放送か何かのような人為的な出来事のように思えたものだった。昨今の気象観測と予測は、こんなにも正確な時刻を特定できるほどに巧みになったのかと思わされた。
夜間降り続けるとのことだったので、これは積もることになる......、と覚悟はしていた。どうも未明まで降り続いたようであり、案の定、戸外は久々の雪景色に変貌していたというわけだ。
こんな日にはすることもないウォーキングではあったが、これも一興と考え、トレッキングシューズで足元をかためて出向くこととした。
傍で家内が、「やめた方がいいんじゃない? スッテンコロリで骨でも折ったら大変よ」と諌めていたが、そんな言葉に従う自分ではなかった。
が、雪道に出てみると、何と歩き辛く、また一歩一歩が疲れることか。転んで骨を折るどころか、歩くだけでとんでもなく "骨が折れた" 。
そうだなぁ、これで帰宅すれば "雪かき" も待っているわけだから、そう力(りき)まずに今日はハーフ・コースで引き上げるか......、と思い直したのだった。
そんなわけで、家に戻るとさっそく自宅前私道の "雪かき" に精を出すこととなる。
ちなみに、道具に凝るタイプの自分は、スチール製のシャベルなんぞは使わない。まして、先の尖ったシャベルなぞは論外である。アスファルトの路面を傷めないとは限らないからだ。
"この日のために!" とかねてより、 "大型・幅広プラスチック製雪かきシャベル" を入手していたのである。もう、何年も前に......。
そいつを庭の隅から取り出し、静かに言い含めたものである。
「いよいよ、そなたが "本懐" を遂げる時が参ったぞ。拙者はあくまで "助力" 致す所存ではある。だが、ここはそなたの "働き" こそにすべてが懸かっておりますぞ......」
と、幾分かの "責任転嫁" なんぞをしながら始めたのであった。
思いのほかというか、予想どおりというか、 "そのシャベル" は実に小気味良く雪を処理した。アスファルトの表面にしがみ付き、こびり付いて、あわよくば氷結して命を長らえようとする小賢しい雪めらを、一網打尽にしつつアスファルトから引っ剥がし、滑るように、いやまさしく滑りながら路傍に押しやるのである。
いつしか、路傍の側溝付近には、小賢しい雪めらの累々とした骸(むくろ)の山が、いくつも出来上がることになったのだった。
こんな按配で、 "仇討ち" 式 "雪かき" は、何ら梃子摺ることもなく進んで行った。どうもこんなふうに首尾よく運べたのは、確かに、 "そのシャベル" の手柄ではあったが、今ひとつ "仇" 側の "弱腰さ" にもあったようだ。つまり、今回の "雪質" は、どういうわけか "御し易い(?)" 組成のようで、 "脆さ(?)" があったかのようなのだ。
"雪" の方も、ここしばらく降らないでいたため、 "場当たり的" な "粗製濫造" に及んだのであろうか......。
気を良くした自分は、自宅前だけに止まらず、私道の要所要所にまで手を広げ足を伸ばして "雪かき" おじさんを演じ続けたのであった...... (2010.02.02)
ちなみに、道具に凝るタイプの自分は、スチール製のシャベルなんぞは使わない。まして、先の尖ったシャベルなぞは論外である。アスファルトの路面を傷めないとは限らないからだ。
"この日のために!" とかねてより、 "大型・幅広プラスチック製雪かきシャベル" を入手していたのである。もう、何年も前に......。
そいつを庭の隅から取り出し、静かに言い含めたものである。
「いよいよ、そなたが "本懐" を遂げる時が参ったぞ。拙者はあくまで "助力" 致す所存ではある。だが、ここはそなたの "働き" こそにすべてが懸かっておりますぞ......」
と、幾分かの "責任転嫁" なんぞをしながら始めたのであった。
思いのほかというか、予想どおりというか、 "そのシャベル" は実に小気味良く雪を処理した。アスファルトの表面にしがみ付き、こびり付いて、あわよくば氷結して命を長らえようとする小賢しい雪めらを、一網打尽にしつつアスファルトから引っ剥がし、滑るように、いやまさしく滑りながら路傍に押しやるのである。
いつしか、路傍の側溝付近には、小賢しい雪めらの累々とした骸(むくろ)の山が、いくつも出来上がることになったのだった。
こんな按配で、 "仇討ち" 式 "雪かき" は、何ら梃子摺ることもなく進んで行った。どうもこんなふうに首尾よく運べたのは、確かに、 "そのシャベル" の手柄ではあったが、今ひとつ "仇" 側の "弱腰さ" にもあったようだ。つまり、今回の "雪質" は、どういうわけか "御し易い(?)" 組成のようで、 "脆さ(?)" があったかのようなのだ。
"雪" の方も、ここしばらく降らないでいたため、 "場当たり的" な "粗製濫造" に及んだのであろうか......。
気を良くした自分は、自宅前だけに止まらず、私道の要所要所にまで手を広げ足を伸ばして "雪かき" おじさんを演じ続けたのであった...... (2010.02.02)
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